研究課題/領域番号 |
19K09803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
前川 亮 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90598749)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / HOXC8 / 疾患上流遺伝子 / 卵巣チョコレート嚢胞 / HOCX8 / TGFベータ経路 / マスター遺伝子 / 数理モデル / 遺伝子制御ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マスター遺伝子候補を子宮内膜間質細胞(ESC)で強制発現し、子宮内膜症に特徴的な細胞機能の変化や遺伝子の発現変化が誘導されるかを検討し、疾患発症のマスター遺伝子として機能しているかを検証する。
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研究成果の概要 |
卵巣チョコレート嚢胞の発症・病態に関与する上流制御因子を同定するため、卵巣チョコレート嚢胞の網羅的遺伝子発現データと公共のネットワークデータを組み合わせて、疾患発症に重要な上流制御遺伝子としてHOXC8を同定した。同定された遺伝子を過剰発現させたeuESCを樹立し、HOXC8の過剰発現が、細胞増殖、遊走、接着、線維化活性を高め、Transforming growth factor(TGF)-βシグナルを活性化させ、子宮内膜症細胞に類似した細胞に変化させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、疾患発症に重要な遺伝子としてHOXC8を同定し、HOXC8がTGFβシグナリングを活性化させて、増殖、浸潤、癒着、線維化能を実際に促進することを証明した。本研究により、根治的な治療法が存在しない子宮内膜症において、将来的にこの遺伝子を標的とした治療法の開発に発展する可能性がある。
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