研究課題/領域番号 |
19K09806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
簗詰 伸太郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40623343)
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研究分担者 |
方 軍 崇城大学, 薬学部, 准教授 (20412736)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | HPMA / ZnPP / EPR効果 / PDT / ドラッグデリバリーシステム / ナノメディシン / HPMA-ZnPP / 高分子ポリマー / ナノメディスン |
研究開始時の研究の概要 |
ヘムオキシゲナーゼー1(HO-1)を阻害する亜鉛プロトポルフィリン(ZnPP)を高分化ミセル化剤であるHPMAを結合させたHPMA-ZnPPを用いたPDT治療の婦人科がんへの臨床応用を子宮頸癌、子宮肉腫や薬剤耐性卵巣癌を中心に実験腫瘍を用いて検証する。癌細胞膜のトランスポーター機能により高率に癌細胞内に取り込まれることを確認しin vitroで抗腫瘍効果を確認後、in vivoで検証する。
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研究成果の概要 |
亜鉛プロトポルフィリン(ZnPP)に、生体親和性高分子ポリマーであるHPMAを結合したHPMA-ZnPPの光線力学的治療(PDT)における効果を検討した。婦人科がん細胞(耐性再発卵巣癌細胞株、子宮肉腫、Hela)での皮下組織樹立モデルを作成しHPMA-ZnPPの効果及び細胞内の取り込みをZnPPと比較した。光源照射装置の光量や波長、照射範囲等の条件設定のちに、様々な光照射量や回数で検証した。HPMA-ZnPPの腫瘍細胞での抗腫瘍効果(In vitro評価)はMTT法及びin vivoの検討でZnPPに較べ高い抗腫瘍効果を認め光照射による腫瘍毒性増強作用を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPMA-ZnPPは従来のPDTの抗がん効果を腫瘍特異的に大幅に増強し、従来の抗がん治療で難治性であった進行婦人科がん特に子宮頸癌への効果が期待できる。正常組織では認めないが癌病巣・癌細胞には顕著な効果を示すことから、周囲臓器への影響が少なく副作用が少なくこの試みは交叉耐性を有する進行例を含めた固形がん治療に貢献する可能性がある。
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