研究課題/領域番号 |
19K09822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉原 弘祐 新潟大学, 医歯学系, 研究准教授 (40547535)
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研究分担者 |
井ノ上 逸朗 国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 教授 (00192500)
榎本 隆之 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90283754)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / ゲノム / 癌関連遺伝子変異 / トランスクリプトーム / オルガノイド / アリル特異的発現 / 癌関連遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに、良性腫瘍である子宮内膜症や正常組織である子宮内膜に癌関連遺伝子変異が存在することを明らかにしている。子宮内膜症の発症メカニズムを明らかにするには、癌関連遺伝子変異がどのような生物学的意義があるのかについて検証する必要がある。 そこで、本研究では、正常子宮内膜から子宮内膜症への連続的OMICSデータの統合解析と正常オルガノイドを用いた機能解析を組み合わせることで、子宮内膜症発症の原因となるゲノム・エピゲノム異常を同定し、発症メカニズムを解明することを目的とする。最終的には、子宮内膜症の発症メカニズムに基づいた予防法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
子宮内膜症は、成人女性の約10%が罹患し、月経困難症や不妊症、さらには内膜症関連卵巣癌を引き起こすため、女性のQOLを著しく低下させてしまう疾患である。本研究では、子宮内膜症に対する分子生物学的な解析により、1) 子宮内膜症から卵巣癌が発生するプロセスではARID1Aの機能消失が重要であること、2) 子宮内膜症においても癌関連遺伝子変異を認め、特にKRAS G12VはmRNAレベルでも内膜症上皮で発現し、KRASの下流のパスウェイが活性化している可能性があること、を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性のQOLを著しく低下させる子宮内膜症の病態解明の一部、特に癌化メカニズムを分子生物学的に解明した。今後、癌関連遺伝子変異プロファイルを用いて子宮内膜症の癌化リスクを予測できる可能性があり、学術的意義だけでなく、社会的意義も大きいと考えられる。
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