研究課題/領域番号 |
19K09838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
田中 智人 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (90411363)
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研究分担者 |
林 正美 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00551748)
大道 正英 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10625502)
恒遠 啓示 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70388255)
佐々木 浩 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (80432491)
古形 祐平 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (80829953)
寺井 義人 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278531)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / PDX / マイクロRNA / PDX / 臨床腫瘍直接移植モデル / EVs / 腫瘍直接移植モデル / Te-EVs / エクソソーム / 卵巣癌 / 子宮頸癌 |
研究開始時の研究の概要 |
癌細胞が小胞を放出していることが明らかになり注目を集めている。これらは細胞外小胞と呼ばれ、細胞間の免疫応答や血液凝固など様々なプロセスに関与している。細胞外小胞の中には抗腫瘍免疫における応答や、炎症を抑制する免疫寛容性などを誘導する様々な物質が含まれており、癌細胞の増殖や浸潤・転移に関わっていると考えられる。本研究では子宮頸癌、子宮内膜癌および卵巣癌において細胞外小胞が関与する癌細胞の増殖や浸潤・転移のメカニズムについて臨床腫瘍検体をマウスに直接移植したPatient-derived xenograft (PDX) modelを用いて解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
大腸癌および卵巣癌からの細胞外小胞の抽出に成功し、卵巣明細胞癌では同一患者の正常卵巣と腫瘍組織から放出された細胞外小胞内に含まれるmiRNAについてマイクロアレイ解析を行い、正常卵巣組織と比較し癌組織で高発現を認めたmiRNAを同定した。さらに、発現率が高いものを選択し、術前、術後の採血によりEV内miRNAを比較し、6種類の癌特異的miRNAを同定した。また、大腸癌、卵巣癌ともに小胞径200nm程度のものが単球に有意に取り込まれていることを確認した。また、これらの小胞を取り込んだ単球からは種々のサイトカインが有意に放出されており、転移や浸潤に影響を与えていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では癌が放出する細胞外小胞内の癌特異的マイクロRNAを同定した。さらに、細胞外小胞自体が転移や浸潤に影響を与えていることを確認した。これらの癌組織から放出された細胞外小胞をターゲットにして、癌の早期発見や、新薬の開発の可能性が示唆された。
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