研究課題/領域番号 |
19K09847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
佐藤 豪 徳島大学, 病院, 講師 (30464358)
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研究分担者 |
武田 憲昭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30206982)
松田 和徳 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (60721785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 前庭リハビリテーション / 感覚代行 / 仮想現実 / 感覚再重み付け / 平衡障害 / 視覚依存 / 体性感覚依存 / ウェアラブルデバイス / バーチャルリアリティ / optokinetic stimulation / VR酔い / sensory reweighting / 一側性前庭障害 / 両側前庭障害 / 一側性前庭機能障害 / 姿勢制御 / 下顎振動 |
研究開始時の研究の概要 |
姿勢は、視覚、前庭覚、体性感覚により維持されている。前庭障害患者や高齢者は姿勢制御に対する視覚依存性が亢進しているため、日常生活における様々な視覚の外乱によって転倒のリスクが増大している。我々は、被験者に体性感覚入力を遮断した状態で、バーチャルリアリティによる視覚刺激を行い、躯幹の動揺を引き起こす負荷を与える。同時に前庭情報を振動覚に変換する下顎振動刺激装置を装着して前庭感覚を代行させる。バーチャルリアリティと前庭感覚代行技術を融合した平衡訓練により、姿勢制御における視覚、前庭覚、体性感覚依存の再構築を行い、視覚外乱に対して安定した姿勢制御を獲得する新しい平衡訓練法を開発する。
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研究成果の概要 |
我々は、一側前庭機能障害患者はメニエール病患者や健常人より速度ロンベルグ率が有意に高く、姿勢制御に対する視覚依存性が亢進していることを明らかとした。また我々は健常人に対して仮想現実による視覚外乱を行い、姿勢制御の視覚依存性を低下させて感覚再重み付けを誘導する至適条件を明らかとした。さらに、下顎振動刺激装置を併用することで、視覚外乱に対する装用効果を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一側前庭障害患者は、姿勢制御に対する視覚依存性が亢進しているため視覚外乱により転倒しやすい。本研究により、仮想現実による視覚外乱を反復刺激することで、姿勢制御に対する視覚依存性が低下し、感覚再重み付けが誘導されることが明らかとなった。さらに、このリハビリテーションに感覚代行できる下顎振動刺激装置を併用することで、めまい患者の姿勢を安定化できる可能性がある。仮想現実と感覚代行技術を融合した前庭リハビリテーションは、難治性めまい患者の姿勢制御を改善させる可能性がある。
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