研究課題/領域番号 |
19K09895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐野 大佑 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10620990)
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研究分担者 |
波多野 孝 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40807583)
折舘 伸彦 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90312355)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HPV関連中咽頭癌 / ヒトパピローマウイルス / 中咽頭癌 / スーパーエンハンサー / オルガノイド / PDXモデル / オルガノイド培養 / 唾液腺癌 / 遺伝子発現制御 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,HPV関連中咽頭発癌機構における,スーパーエンハンサーを介した遺伝子発現 制御の詳細を明らかにするために以下の研究を行う。 1. ChIP-seqによるHPV関連中咽頭癌細胞におけるスーパーエンハンサーの同定 2. スーパーエンハンサーにより発現制御される遺伝子の機能解析 3. スーパーエンハンサー阻害剤,ならびにスーパーエンハンサー領域を欠失させた際の影響
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研究成果の概要 |
HPV関連中咽頭癌進展と癌周囲の微小環境との関係を解析するため,生体内組織に近い環境を反映するオルガノイド培養法を用いることとした。同培養法の技術確立のため,唾液腺癌患者の切除検体を用いたオルガノイド株樹立と,また同時に腫瘍内の不均一性が保たれるPDXモデル樹立を試みた。 その結果,唾液腺腺様嚢胞癌のPDXモデル/PDXO短期培養,唾液腺導管癌のPDXモデル/PDO/PDXO,粘表皮癌のPDXモデル/PDO/PDXO,筋上皮癌のPDXモデルの樹立に成功した。各モデルはオリジナルの組織学的特徴を再現しており,また転写プロファイル,遺伝子変異,融合遺伝子の存在など,遺伝的特徴も保持していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を介して頭頸部癌研究においても従来の二次元培養に比べてより生体内組織に近い環境を反映することが可能であり,癌周囲の微小環境が解析可能となる三次元培養法によりオルガノイド株樹立が可能であることを示した。 このような生体内組織に近い環境を反映可能なモデルが今後の頭頸部癌研究で使用可能となることは,頭頸部癌の発癌機序解明や,頭頸部癌の個別化治療開発に大きく貢献すると考える。
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