研究課題/領域番号 |
19K09901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
後藤 穣 日本医科大学, 医学部, 准教授 (80281426)
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研究分担者 |
神沼 修 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80342921)
北村 紀子 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 研究員 (80415603)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 舌下免疫療法 / マスト細胞 / スギ花粉症 / トロンボスポンジン1 / アレルゲン免疫療法 / 脱顆粒 / アレルギー性鼻炎 / 花粉症 |
研究開始時の研究の概要 |
アレルゲン免疫療法に対する有効性の予測診断法開発を目指した先行研究の中で、有効患者の血清中に特異的にマスト細胞の脱顆粒を抑制する物質が誘導されることを示す成果を得た。そこで本研究は、有効/無効患者間のディファレンシャル解析に基づき、本療法によって有効患者のみに誘導されるマスト細胞脱顆粒抑制物質を探索・同定し、マウスモデルも用いた機能実証と、その誘導メカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
患者血清をIgE感作マスト細胞と共培養したのちに脱顆粒実験を行ったところ、著効群血清(HR)では有意な脱顆粒抑制効果が認められたが、無効群血清(NR)では抑制効果は見られなかった(図1)。この2群の各5人の治療前後の血清をiTRAQ解析し、治療後の著効群で発現が増強しかつ無効群との発現差の大きなタンパクを探索した結果、5種類の分子が候補にあがった。この中でThrombospondin-1は濃度依存的に脱顆粒を抑制した(図2)。以上の結果から、舌下免疫療法では治療後に増加したThrombospondin-1によるマスト細胞の脱顆粒抑制効果が奏功メカニズムのひとつである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法を含む)は、喘息の発症を抑えたり、新規抗原感作を予防したりする効果が期待されている。対症療法である薬物療法にはない有益な有効性があることから舌下免疫療法は根治的治療法と位置づけられているが、効果発現が遅いことや数年間に及んで治療継続しても20%程度の症例には効果が乏しいというデメリットがある。 舌下免疫療法の効果を十分発揮させ、必要な患者に広く普及させるためには、治療効果予測や効果発現メカニズムのさらなる解明が課題である。Thrombospondin-1の効果をより詳細に検討することによって、花粉症が社会へ与える影響を最小限にすることが期待できる。
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