研究課題/領域番号 |
19K09914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
福永 一朗 順天堂大学, 大学院医学研究科, 非常勤助教 (20746581)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 内耳 / 遺伝性難聴 / コネキシン26 / ギャップ結合 / iPS細胞 / ヒトiPS細胞 / 内耳細胞 / Connexin26 / GJB2 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝性難聴は1600出生に1人と高頻度で発症し、聴覚と言語発育に著しい障害を引き起こすため極めて高度なQOLの低下をもたらす。現在までに原因となる遺伝子は100種類以上が同定されているが、遺伝性難聴の根本的な治療法は開発されていない。 本研究課題では、①ヒトiPS細胞から蝸牛支持細胞への分化誘導法の開発、②患者由来iPS細胞から難聴疾患モデル細胞の作製、③ゲノム編集による変異の修復を行い、申請者らの目標である、『遺伝性難聴の根本的な治療法の開発』に応用可能な細胞の作製を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、ヒトiPS細胞からコネキシン26(CX26)ギャップ結合を構築する内耳支持細胞様細胞を作製した。これらの細胞は、細胞間においてCX26陽性のギャップ結合プラークを構築していた。また、免疫染色や遺伝子解析の結果、これらの細胞集団は内耳支持細胞で観察されるマーカーの組み合わせを発現していた。また、Dye transfer assayにより、細胞間コミュニケーションが観察され、内耳支持細胞と同様の機能性を有していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GJB2遺伝子を原因とする難聴は変異によって軽度~高度難聴までバリエーションがあることが報告されている。本研究課題を達成することで、GJB2遺伝子の異なる変異が聴力の病態に与える影響を解明することができ、変異の種類に対応した治療法を立てることができる。また、GJB2変異難聴だけでなく、蝸牛の非感覚領域の細胞を対象とした遺伝性難聴のIn vitroモデルを作製することが可能となる。これらのモデルは、遺伝性難聴を含めた内耳性難聴に対する病態解析、薬剤スクリーニング、細胞治療、遺伝子治療への応用が期待できる。
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