研究課題/領域番号 |
19K09917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
松根 彰志 日本医科大学, 医学部, 教授 (00253899)
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研究分担者 |
大橋 隆治 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00328783)
吾妻 安良太 日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
大久保 公裕 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (10213654)
若林 あや子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30328851)
若山 望 日本医科大学, 大学院医学研究科, 非常勤講師 (90813238)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 好酸球性鼻副鼻腔炎 / type 2炎症 / 腸内フローラ / カンジダ / 皮内テスト / 遅延型過敏反応 / 好酸球性副鼻腔炎 / 病態 / 真菌 / 病態研究 / マクロファージ遊走因子 / プロスタグランディン |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎の病態は不明の点が多い。喘息を合併することが多い本疾患は、治療は手術後のステロイド経口投与に頼ることが多く対策が求められている。そこで、従来の本疾患の病態解明へのアプローチとは異なった「腸内フローラにおける真菌、特にカンジダの増加」を想定し、通常の臨床で得られる患者背景因子、採血や手術標本で得られるバイオマーカー等を詳細に検討しその可能性を本研究では明らかにすることを目的とする。その後に、症例の糞便を標本としたDNAシークエンス等による腸内フローラにおけるカンジダの増減、多寡の検討等に繋げ、好酸球性副鼻腔炎の診断キットの開発などの新規の診断方法、さらに治療法の開発に寄与する。
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研究成果の概要 |
好酸球性鼻副鼻腔炎は難治性鼻副鼻腔炎で、難病指定されている。Type 2炎症がその病態と考えられている。鼻副鼻腔粘膜からの異物の侵入が、Innate Lymphocyte 2, とhelper T 2細胞を活性化して発症、難治化に至ると考えられている。しかし、日常生活に同様の異物を経鼻的に吸入していても発症する例と発症しない例がいるのはなぜかは不明である。今回好酸球性副鼻腔炎と非好酸球性副鼻腔炎の手術前に便スワブでカンジダの有無をカンジダ選択的培地を用いて比較検討したところ、好酸球性副鼻腔炎症例でカンジダの陽性率が有意に高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸内フローラにおけるカンジダの増加が、好酸球性鼻副鼻腔炎病態に関与している可能性がある。腸内フローラにおけるカンジダの増加が、難治性鼻府K鼻腔炎の副鼻腔粘膜局所での type 2 炎症の全身レベルでのpredisposing factorになっている可能性があり、本疾患の 病態論に基づく、予防、診断、治療を大きく変える可能性がある。
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