研究課題/領域番号 |
19K09918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
小野 宗範 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30422942)
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研究分担者 |
西村 幸司 京都大学, 医学研究科, 助教 (20405765)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 耳鳴 / 難聴 / 興奮性神経/抑制性神経 / 内耳損傷 / 下丘 / 可塑性 / 興奮性ニューロン / 抑制性ニューロン / 興奮性/抑制性ニューロン / 光遺伝学 / DREADD |
研究開始時の研究の概要 |
耳鳴は人口の10-15%が経験し、1-2%の人々のQOL(quality of life)を著しく損ねていると報告されている。しかし、耳鳴りはそのメカニズムに不明な点が多く未だ治療法が確立していない。本研究では、耳鳴の原因として下丘での興奮および抑制ニューロンの活動に焦点を当て、耳鳴との関連を調べることで、耳鳴を生み出すメカニズムの解明を目指す。さらに人為的な神経活動の制御による耳鳴の新たな治療法開発を目指す。
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研究成果の概要 |
内耳損傷による聴力低下が興奮性細胞と抑制性細胞の活動バランスを変化させることを発見した。音響暴露による聴力低下2か月後に,下丘における興奮性細胞と抑制性細胞の神経活動を記録したところ、正常動物では抑制性細胞の自発活動は興奮性細胞に比べて高いのに対して、聴力が低下した動物では逆に興奮性細胞の活動が亢進していることを発見した。加えて耳鳴緩和のための近赤外レーザー光による聴神経刺激装置の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耳鳴は感音難聴にしばしば随伴する。超高齢化社会を迎えた現在、老年性難聴の患者は増加し、同時に耳鳴にも悩まされている。本研究において耳鳴の原因と考えられる神経活動変化が発見されたことで、これまで不可能であった耳鳴を抑制するための治療開発に大きく貢献すると考えられる。
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