研究課題/領域番号 |
19K09932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松本 牧子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70437903)
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研究分担者 |
築城 英子 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30363493)
木下 博文 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (50530466)
北岡 隆 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80234235)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / DME / VEGF / コハク酸 / CRVO / LSFG / 網膜浮腫 / 血管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
成人の失明原因として主要な糖尿病網膜症の病態解明・治療法の確立が非常に重要である。視力障害の原因としては新生血管緑内障と並んで血管透過性の亢進による網膜浮腫(DME)が最も重要な病態である。糖尿病網膜症の血管新生や血管透過性の亢進には血管内皮増殖因子(VEGF)が主要な役割を担っていることが明らかになっているが、DME に対する抗VEGF 薬の反応は網膜静脈閉塞症のように即効性はなく、ステロイドが著効する例もあり、VEGF 以外にも様々な炎症性サイトカイン等の因子が関与していることは明らかである。 本研究では、糖尿病における黄斑浮腫のメカニズムを明らかにし、抗VEGF 薬につぐ治療薬を開発する。
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研究成果の概要 |
眼内増殖性疾患である網膜中心静脈閉塞症 (CRVO)に関して臨床研究を行った。CRVOは症例毎で予後がかなり異なる。血流測定機器であるLaser Speckle Flowgraphy(LSFG)の従来の血流速度指標MBRに加え、網膜の血管抵抗性を表すTotal Capillary Resistance (TCR)という指標をあみ出した。CRVO患者のMBRとTCRの来院毎の測定により、細かな病態変化を捉え、適切な加療ができる。 糖尿病網膜症に関しては、日本の糖尿病黄斑症のReal-World evidenceに長崎大学の症例を数百例登録することにより、今後の適切な治療方針の決定に繋がるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LSFGを用いての網膜血流評価は、従来の蛍光眼底造影検査と異なり、短時間(数秒)で測定できて、造影剤によるショックなどの侵襲もない。CRVO患者の実臨床において、来院毎にMBRとTCRを測定し、細かな病態変化を捉えることで、適切なタイミングで抗血管内皮増殖因子薬やレーザーなどの治療を行うことに繋がる。CRVO患者の実臨床において非虚血型の患者を非虚血型へ移行するのを防ぐなどの大きな社会的意義がある。 日本の糖尿病黄斑症のReal-World evidenceに長崎大学のDME治療2年経過を数百例登録することによって、今後の適切なDME治療を考える上で、学術的、社会的意義がある。
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