研究課題/領域番号 |
19K09938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
鈴木 崇弘 東海大学, 医学部, 准教授 (40384896)
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研究分担者 |
佐藤 健人 東海大学, 医学部, 准教授 (50235363)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / 糖尿病網膜症 / 糖尿病網膜症マウス / オートファジー / AMBRA1 / AMBRA1コンディショナルノックアウトマウス / 糖尿病マウスモデル / 網膜色素上皮 / iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病網膜症について、現在手術・薬物を含め種々の治療が行われていますが、視覚障害の重要な原因であり、未だ失明の原因の第三位となっています。我々は新たな治療方法として、細胞内の蛋白質のリサイクルともいえる「オートファジー」を制御することが有効ではないかと考えています。今回の研究では、新たに作成したオートファジーに障害のある糖尿病マウスを用いてオートファジーの糖尿病網膜症への影響を調べ、新しい治療法の確立へつなげようと考えています。
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研究成果の概要 |
我々はこれまで,神経系の発達に不可欠な遺伝子として見つかり,オートファジー進行に重要な役割を担うことが知られていたAMBRA1に着目してきた.糖尿病や網膜疾患におけるオートファジーの重要性が報告される中、オートファジー不全は糖尿病網膜症を増悪することが予想された.我々は,世界に先駆け作製したAMBRA1のコンディショナルKO(cKO)マウスを用い,糖尿病網膜症への影響を解析した.その結果網膜においてオートファジーに障害を生じ,炎症を増悪するモデルであること,さらには網膜前駆細胞と思われる一部の網膜細胞の増殖を誘導し,糖尿病による網膜障害を緩和する可能性を見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回,AMBRA1が,網膜におけるオートファジーや炎症の機序において非常に重要な遺伝子であることが明白になった.さらにはAMBRA1が細胞増殖の制御に重要な因子であることが報告される中.AMBRA1のKOマウスでは網膜前駆細胞と思われる一部の網膜細胞の増殖を誘導し,さらには糖尿病による網膜障害を緩和する可能性を見出した.AMBRA1の制御により,オートファジー,さらには網膜前駆細胞の増殖をコントロールすることが出来れば、新たな糖尿病網膜症治療の開発につながることも期待できる.
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