研究課題/領域番号 |
19K09943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
原田 知加子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 研究員 (20435720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 緑内障 / 視神経保護 / 視神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
緑内障は40歳以上の約6%に発症し、我が国における最大の失明原因となっている。緑内障では網膜にある「神経節細胞」と、そこから視覚野まで視覚情報を伝達する「視神経」の両者を生涯に渡って維持する必要がある。また可能であれば、一度傷んだ視神経を再生する新しい治療法などが望まれているが、現在はまだ確立されていない。本研究では緑内障のモデル動物を用いて、すでに他の疾患で使用されている既存薬を使ったり、遺伝子治療を行うことにより、視神経の保護や再生が可能かを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では緑内障および視神経挫滅モデル動物を用いて、視神経の保護と再生療法の手法を検討した。神経栄養因子受容体であるTrkBの活性型AAVベクターを眼球内に投与したところ、網膜神経節細胞の保護効果だけでなく、大変強い視神経軸索の再生効果が得られることがわかった。さらに軸索に加えて樹状突起についても保護効果が観察され、網膜神経節細胞と双極細胞とのシナプス数についても、治療群で有意に増加することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国における失明原因の多くは網膜および視神経の変性疾患で占められる。特に最大の失明原因である緑内障に対しては、眼圧降下以外の手法による治療法の開発が期待されている。今回の我々の研究結果は視神経外傷に加えて、緑内障や視神経炎などによって低下した視機能を維持・回復させる上で重要な一歩となることが期待される。
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