研究課題/領域番号 |
19K09951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
三田村 佳典 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30287536)
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研究分担者 |
仙波 賢太郎 徳島大学, 病院, 助教 (10745748)
江川 麻理子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (70507657)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 外科 / 細胞・組織 / 生体分子 / 糖尿病 / 臨床 |
研究開始時の研究の概要 |
眼科手術検体を用いてサイクリン依存性キナーゼ5(Cdk5)活性を検索し、増殖糖尿病網膜症においてCdk5の活性化がないか、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ濃度との相関がないかを確認する。さらに、ラットの培養グリア細胞やヒト血管内皮細胞を高濃度のグルコース下で培養することによって、Cdk5の異常な活性化をもたらすかどうかを検索し、Cdk5を標的とした増殖糖尿病網膜症治療の可能性を探求する。
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研究成果の概要 |
我々は腫瘍増殖などに伴う異常な血管新生や脈絡膜血管新生に関与しているPPARγが糖尿病網膜症の進行にも関与していることを報告したが、サイクリン依存性キナーゼ5(Cdk5)がPPARγの糖尿病誘発作用を促進することが報告された。そこで、増殖糖尿病網膜症(PDR)に対する硝子体手術で得られた手術検体を用いてCdk5の発現について検討した。硝子体手術時に採取された硝子体と増殖膜におけるCdk5の蛋白発現はPDRにおいて対照よりも有意に高かった。また、Cdk5 mRNAの発現もPDRで有意に高値であった。以上より、Cdk5が糖尿病網膜症の病因に関与し糖尿病網膜症治療の標的となりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病網膜症に対する抗VEGF療法は治療抵抗性を示す症例もあり、VEGFの上流の発症機序は不明な部分も多い。Cdk5はほぼすべての臓器・組織で発現しているが、神経細胞に高いことが知られている。しかし、これまで増殖糖尿病網膜症などの眼内増殖性疾患の眼内でのCdk5活性は不明であった。我々は硝子体手術時に得られた手術検体を用いてCdk5の眼内での発現を検索し対照と比較して有意に発現が亢進していることを示した。このことからCdk5がPPARγとVEGFの発現亢進を介して糖尿病網膜症の病因に関与していることが示唆され、Cdk5が糖尿病網膜症治療の標的となりうることを示したと考えている。
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