研究課題/領域番号 |
19K09958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
久保田 俊介 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (90406041)
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研究分担者 |
久保田 みゆき 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (80468511)
小澤 洋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (90265885)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 抗炎症作用 / Gnetin / ポリフェノール |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病網膜症は、日本における第3位の失明原因である。現在多用されている薬剤が高額なため、負担の少ない新たな治療法が求められている。申請者は、糖尿病モデルマウスに対しresveratrolが抗炎症作用を介して症状を改善することを報告した。一方、resveratrolの二量体であるGnetinにはresveratrolより強い生理活性効果が多数報告されるようになった。本研究では、糖尿病モデルマウスにGnetinを投与して、Gnetinの糖尿病網膜に与える効果をresveratrolと比較し解析する。さらに、Gnetinの生理活性効果を利用する糖尿病網膜症に対する新たな治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
糖尿病モデルマウスに対しresveratrol とGnetinを内服投与させ、網膜血管炎症の評価のために、網膜血管接着白血球数をCon Aレクチンによる灌流ラベル法を施行した。接着白血球数を測定したところ、両者とも接着数は有意に減少したが、両群間に差を認めなかった。Gnetinに糖尿病網膜炎症を抑制する効果は認められたが、resveratrolとの効果に差を認めず、優位性を証明することができなかった。今後、Gnetinの投与量などを検討し優位性が有無につき検討を進めていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
resveratrolの二量体であるGnetinにはresveratrolより強い生理活性効果が多数報告されているが、いまだ眼に対する効果の報告は無い。本研究では、糖尿病モデルマウスにGnetinを投与して、Gnetinの糖尿病網膜に与える効果をresveratrolと比較し解析した。その結果、resveratrolに比べてGnetinは抗炎症作用において優位性は認めなかったものの非劣性であることは分かった。Gnetinもresveratrolのようにサプリメントとして眼疾患に対する効果が期待できる結果となった。
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