研究課題/領域番号 |
19K09973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小嶋 健太郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40554762)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 裂孔原性網膜剥離 / 低侵襲手術 / 上脈絡膜腔 / 脈絡膜 / ヒアルロン酸製剤 |
研究開始時の研究の概要 |
上脈絡膜腔バックリング手術は強膜と脈絡膜の間に存在する上脈絡膜腔に充填物質を注入することにより網膜と脈絡膜のみを内陥させる新規的術式で裂孔原性網膜剥離に対する低侵襲治療として近年その有効性が報告されている。この手術は有望である一方で、一般化に向けた課題として1)術式に最適化された充填物質および2)術式に最適化された手術器具の研究の必要性が明らかになってきている。本研究では上脈絡膜腔バックリング動物実験モデルを用いて上脈絡膜腔バックリング手術に用いる充填物質と手術器具の最適化に向けた基礎研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究においては上脈絡膜腔バックリング動物実験モデルを用いて上脈絡膜腔バックリング手術に用いる充填物質と手術器具の最適化に向けた基礎研究を行った。上脈絡膜腔バックリング手術の家兎動物実験モデルでヒアルロン酸製剤の上脈絡膜腔充填による滞留期間および安全性を確認した。既報のヒアルロン酸製剤3種類とは異なる、本邦で医療機器として承認されているヒアルロン酸製剤2種類について、上脈絡膜腔充填による滞留期間および安全性を確認した。滞留期間は2剤とも約6ヶ月であったが、脈絡膜隆起の形態はヒアルロン酸製剤間に差を認めた。6ヶ月の結果観察期間では網膜障害等の副作用は両製剤共に認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上脈絡膜腔バックリング手術は強膜と脈絡膜の間に存在する上脈絡膜腔に充填物質を注入することにより網膜と脈絡膜のみを内陥させる新規的術式で裂孔原性網膜剥離に対する低侵襲治療として近年その有効性が報告されている。この手術は有望である一方で、一般化に向けた課題として術式に最適化された充填物質および術式に最適化された手術器具の研究の必要性が明らかになってきている。本研究においては上脈絡膜腔バックリング動物実験モデルを用いて上脈絡膜腔バックリング手術に用いる充填物質と手術器具の最適化に向けた基礎研究を行った。今回の研究により上脈絡膜腔バックリング手術の臨床応用に向けての貴重な知見が得られた。
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