研究課題/領域番号 |
19K09974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
松田 孝彦 兵庫県立大学, 理学研究科, 客員研究員(研究員) (40313093)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 低分子量G蛋白質 / 網膜 / 発生 / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、R-Ras subfamilyに属する低分子量G蛋白質TC21が、マウス網膜の発生・成熟・維持に於いて果たす生理的役割を詳細に調べることを目的とする。なお、R-Ras subfamilyのメンバー間での機能重複の可能性を考慮し、R-Ras subfamilyを構成する3種類の低分子量G蛋白質(TC21, R-Ras, M-Ras)を1セットとして捉え、これらの機能を統合的に解析する計画である。
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研究成果の概要 |
R-Ras、TC21(R-Ras2)、M-Ras(R-Ras3)は「R-Ras subfamily」に分類される低分子量G蛋白質である。R-Ras subfamilyは細胞増殖、分化、形態形成などにおいて重要な役割を果たすことが知られているが、これまでの研究の大半は培養細胞レベルのものであり、臓器・個体レベルでの機能については殆ど判っていない。本研究ではTC21に焦点を当て、TC21がマウス網膜発生において果たす生理的役割の解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、低分子量G蛋白質TC21を介した細胞内シグナルを人為的に遮断したり増強すると、マウス網膜の発生に異常が出ることが明らかになった。この結果から、TC21は網膜発生の重要な制御因子の一つであると考えられる。現時点ではTC21遺伝子の変異に起因するヒト網膜疾患の事例は報告されていないが、今後の研究により、TC21遺伝子の変異とヒト網膜疾患との相関が明らかになる可能性がある。
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