研究課題/領域番号 |
19K09977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
本間 耕平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (80462729)
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研究分担者 |
小澤 洋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (90265885)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞 / 網膜色素変性 / 網膜視細胞 / 活性酸素種 / ドラッグスクリーニング / ゲノム編集 / 網膜色素変性症 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究で、申請者らは網膜視細胞の変性をきたす網膜色素変性症患者由来iPS細胞を作製した。また、近年開発されたゲノム編集技術により、網膜視細胞を特異的に標識できるノックインiPS細胞のラインを樹立した。そこで本研究では、これらの蛍光タンパク質標識された分化視細胞を用いて、網膜色素変性患者由来視細胞と正常視細胞を比較することにより、各原因遺伝子が引き起こす(1)細胞死関連シグナル遺伝子発現や、(2)代謝物の産生に与える影響を調べ、(3)蛍光タンパク質標識を指標とした薬剤スクリーニングを行う。
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研究成果の概要 |
申請者らは先行研究で、網膜視細胞の変性をきたす網膜色素変性症患者由来iPS細胞を作製し、網膜視細胞を特異的に標識できるノックインiPS細胞のラインを樹立した。本研究では、1)各原因遺伝子が引き起こす網膜視細胞死に関連するシグナル遺伝子発現を調べた。2)ミトコンドリア病MELASの疾患iPS細胞を用いることで疾患に関与する代謝物の影響を調べ、酸化ストレスが関与していることを明らかにし、タウリンがこれらのシグナルを緩和することを明らかにした。3)MELASの疾患iPS細胞の2-デオキシグルコースに対する脆弱性を指標とした薬剤スクリーニングを行い、候補となる化合物をスクリーニングできる系を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜色素変性症は、緑内障、糖尿病網膜症に次いで日本国内第3位の主要な失明原因となっている(厚生労働省資料)。様々な遺伝子の変異により、網膜で光を感受する視細胞が細胞死を引き起こす。近年の遺伝子解析技術の発達により、これまでに200以上の原因遺伝子が特定されているが、未だその遺伝子変異による遺伝子発現や、それに伴うエネルギー代謝変化による視細胞死のメカニズムについて、詳細は明らかではなく、これらを防ぐ治療法は現在存在しない。本研究では、ノックインiPS細胞を利用して、網膜変性の疾患メカニズムを詳細に解析し、それぞれの疾患に対応したいくつかの新規治療方法を提案することができた。
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