研究課題/領域番号 |
19K09978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
榛村 重人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (00235780)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 疾患iPS細胞 / ドラッグ・リポジショニング / フックス角膜内皮変性症 / ドラッグスクリーニング / 細胞内代謝解析 / Fuchs角膜内皮変性症 / 角膜内皮ジストロフィー / 角膜内皮分化 / 小胞体ストレス / 酸化ストレス / 病態表現モデル / ドラッグリポジショニング / 多能性幹細胞 / 角膜 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では当研究室で樹立したフックス角膜内皮変性症(FCD)の患者由来疾患特異的ヒトiPS細胞を用いて角膜内皮細胞保護作用のある新規因子・薬剤の検索を行うことである。すでに疾患iPS細胞から角膜内皮細胞への分化誘導は成功しており、FCDの病態に小胞体ストレスと内皮間葉系移行(EMT)が関与していることを報告した。本申請では、誘導角膜内皮細胞を用いて小胞体ストレスを中心とした疾患進行のメカニズムをさらに解析し、病態が異なる本邦型FCDと欧米型FCDの違いを検証する。最終的には、低分子化合物ライブラリのアッセイ系を用いて、ドラグリポジショニングによるFCD新規予防薬、治療薬を開発する予定である
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研究成果の概要 |
フックス角膜内皮変性症(FCD: Fuchs corneal dystrophy)は加齢とともに進行性に内皮細胞数の減少をきたし、水疱性角膜症をきたす疾患であるがその病態は不明な点が多い。本研究の目的はFCD患者由来iPS細胞から誘導した角膜内皮細胞を用いFCDのin vitro疾患モデルを確立し、病態解明や創薬開発を行うことである。申請者は慶應義塾大学倫理委員会の承認のもとFCD患者4名(3名日本人、1名オランダ人)の末梢血単球からiPS細胞を樹立し、既報を改変した方法により一か月の培養期間を経て角膜内皮細胞を誘導した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
得られたFCD患者由来角膜内皮細胞に対しqRT-PCRによる分化・小胞体ストレス・老化・代謝関連分子の解析を行った。また細胞死の指標となるCleaved caspase3 ,DNA損傷の指標となるγH2AXのfociについても免疫染色しin cell analyzerを用いて解析を行った。さらにFlux Analyzerを用いてミトコンドリアストレステストを行った。結果、FCD疾患由来角膜内皮細胞では酸化ストレス・小胞体ストレス・DNA damage response が障害されていることが明らかになった。またこれらをrescueする薬剤として新規候補薬を発見した。
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