研究課題/領域番号 |
19K09992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 茂 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70738525)
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研究分担者 |
不二門 尚 大阪大学, 生命機能研究科, 特任教授 (50243233)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遺伝性網膜変性症 / 全エクソームシーケンス / 全エクソーム解析 / 黄斑ジストロフィー / 網膜色素変性 / ゼブラフィッシュ / 網膜色素変性症 / 遺伝的異質性 / 網羅的遺伝子解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦における失明原因の第2位となった網膜色素変性は、これまで有効性の示された治療法は皆無であった。網膜色素変性は遺伝的異質性を示すが、通常の眼科臨床検査で遺伝型を判定することは不可能である。そのため治療法開発等が非常に遅れていた。 本研究では、全エクソーム解析の結果を活用して選定した候補遺伝子について、家系解析、組織学的解析及び動物実験を含む機能解析を行うことにより、新規原因遺伝子を同定することを目的とする。本研究の成果は、網膜色素変性の遺伝的異質性の更なる解明に繋がり、遺伝子診断率の向上、進行予測、新規治療開発にも貢献できる重要な基盤データとなる。
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研究成果の概要 |
本研究により、新規遺伝性網膜変性症の候補遺伝子を22個同定することに成功した。実際は、研究計画通り、遺伝性網膜変性症患者の全エクソーム解析の結果を利用し、候補遺伝子を絞りこんだ。それらの遺伝子群を順次in situ hybridizationにて野生型マウス網膜にて遺伝子発現を確認した。その結果、更なる検討を進めていくべきこれまでに網膜での機能解析が行われていない22個の遺伝子を同定した。これらの遺伝子の網膜における機能解析を目指しモデル動物をの作成を開始した。今後、モデル動物での生体内での遺伝子機能を解析することにより、新規遺伝性網膜変性症の原因遺伝子の同定を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により同定した新規網膜色素変性症の候補遺伝子は非常に有望と考えている。実際22個のうち1遺伝子は本研究期間内に、新規遺伝性網膜色素変性の原因遺伝子であると他のグループから報告されたことからも、非常に有効な絞り込みができていると考えている。本研究を継続することにより、新規網膜色素変性症の原因遺伝子が同定できれば、網膜色素変性の新規メカニズムの解明、並びに新規治療開発に役立つのみならず、遺伝カウンセリングにも有用な情報となる。
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