研究課題/領域番号 |
19K09994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
木許 賢一 大分大学, 医学部, 准教授 (50315339)
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研究分担者 |
久保田 敏昭 大分大学, 医学部, 教授 (30205140)
赤嶺 孝祐 大分大学, 医学部, 助教 (60799435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 増殖硝子体網膜症 / 網膜色素上皮細胞 / TGF-β / Wnt/β-catenin経路 / 細胞外マトリックス / 高深度DIAリン酸化プロテオーム解析 / Wnt/β-catenin / 網膜色素上皮 / TGF-β2シグナル伝達 / TGF- β2シグナル伝達 / TGF-βシグナル伝達 / CBP/β-catenin |
研究開始時の研究の概要 |
非常に難治な眼疾患である増殖性硝子体網膜症 (PVR) に対する新規治療法(分子標的治療)を開発することを目的とする。PVRの眼内増殖膜に特異的に発現する分子;fibronectin ED-Aの産生阻止とすでに形成された眼内増殖膜をCBP/β-catenin阻害剤により消退させる治療の開発を目指す。本治療の有効性と安全性を検討するため、抗fibronectin ED-A療法とCBP/β-catenin阻害剤投与前後の網膜色素上皮細胞、ミュラー細胞およびPVRモデル動物への影響をmRNA、micro RNAアレイ、マルチプレックスアレイを用いて遺伝子発現と生理活性物質の発現を網羅的に解析する。
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研究成果の概要 |
増殖性硝子体網膜症(proliferative vitreoretinopathy; PVR)は裂孔原性網膜剥離術後の重篤で難治な合併症であり放置すれば失明に至る。有効な薬物はなく、硝子体手術による増殖膜の切除が唯一の治療法であるが、際限なく再増殖を繰り返し失明に至る症例も多い。細胞内シグナル伝達経路であるWnt/β-catenin経路の阻害剤であるICG-001を細胞に転化することでこの病態の悪循環を断ち切る可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
増殖性硝子体網膜症という裂孔原性網膜剥離術後の重篤で難治な合併症は非常に難治で有効な薬物が未だ存在しない。Wnt/β-catenin経路の阻害剤であるICG-001という化合物がこの病態に非常に有効である研究結果が得られ、本疾患の病態形成のメカニズムがさらに解明された。失明を回避できるだけでなくより良い網膜剥離術後の視機能を多くの患者さんが得ることができる。
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