研究課題/領域番号 |
19K09996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30613236)
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研究分担者 |
須谷 尚史 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (30401524)
白髭 克彦 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (90273854)
出来尾 格 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80338128)
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マイボーム腺 / マイボーム腺機能不全 / マイボーム腺炎 / ドライアイ / マイクロバイオーム / 脂質分析 / 性ホルモン / 加齢 / 常在細菌叢 / Cutibacterium acnes / DNAシーケンス / 眼科学 / 脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
マイボーム腺分泌脂(meibum)の網羅的脂質分析と常在細菌叢のマイクロバイオームによる網羅的解析を行い、マイボーム腺脂質代謝制御機構を解明し、さらに、マイボーム腺機能不全(MGD)患者の脂質とマイクロバイオームの分析結果から、MGDに伴う眼表面疾患(MGDに伴う蒸発亢進型ドライアイとマイボーム腺炎に関連する眼表面炎症性疾患)の病態を解明し、新規治療法の開発ストラテジーに繋げる。
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研究成果の概要 |
マイボーム腺分泌脂(meibum)の常在細菌叢の網羅的解析と網羅的脂質分析を行った。健常者では、加齢に伴い細菌の多様性が低下し、Cutibacterium acnesの相対存在量が有意に低下することが明らかとなった。また、若年と比較し、高齢者とマイボーム腺機能不全(MGD)患者では、meibumの非極性脂質が有意に低下し、極性脂質が有意に増加して、「ぼやける」等見え方の「質」に関連する自覚症状との相関を認めた(p<0.05)。以上より、加齢に伴うmeibumの脂質組成、細菌叢の変化が、眼表面の恒常性、視機能に影響している可能性を証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴うマイボーム腺機能の低下(MGD)は、ドライアイや眼表面炎症性疾患の発症につながるだけでなく、視機能低下等の自覚症状にも影響している。その原因となりうるmeibumの質的変化について、脂質組成と細菌叢の両面から加齢性変化を明らかにでき、今後の新規治療法の開発につながると思われる。
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