研究課題/領域番号 |
19K10001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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研究分担者 |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 眼科 / 緑内障 / BDNF / マウス / 遺伝子治療 / 脳由来神経栄養因子 |
研究開始時の研究の概要 |
Brain-derived neurotrophic factor (BDNF) は眼科分野でも網膜の神経保護効果について数多くの報告がある。 BDNFの研究における問題点として、① BDNFノックアウトマウスは通常は出生して間もなく死亡するため網膜における解析ができなかった。② BDNFを投与すると長期的には神経保護が出来なくなると報告されている。 我々は、① に対してBDNFpro/proマウスを使用し、② に対してAAV-BDNF及びAAV-BDNF-IRES-TrkBを用いることでBDNFの効果について検証を行う。
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研究成果の概要 |
① BDNFプロセッシング障害マウス(BDNFpro/pro) 現在、投稿準備中のため、ここに研究成果を公表できないが、今後発表・報告を行っていく予定である。 ② AAV-BDNF及びAAV-BDNF-IRES-TrkB AAVの場合、搭載出来る遺伝子の長さが4.7Kbと限られている。今回、AAV-BDNF-IRES-TrkBの場合、4.7Kbよりも長くなってしまったため、短いプロモーターや他の配列を考慮してプラスミドを各種作製した。しかしながら、AAVベクターの力価が上がらず、現在もプラスミドを再構築しており、今後も検討を重ねていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼圧の低い緑内障患者では、眼圧が高い場合のような視神経へのダメージは少なくなる傾向がありますが、緑内障の進行や視野の損失が進むことがある。このため、眼圧の低い緑内障患者には、眼圧を下げるだけでなく、視神経を保護する治療法が期待される。BDNFは期待される神経保護因子であり、今後遺伝子治療と組み合わせた治療法が期待される。そのBDNFのプロセッシング障害マウスによる解析結果は、今後の緑内障におけるBDNF研究にとって重要な研究だと考えられる。
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