研究課題
基盤研究(C)
周期性斜視とは、斜視の日と斜視のない日が周期的に交代する特殊な斜視であり、原因は不明である。48時間もしくは24時間周期が次第に崩れて恒常性となり、手術治療を契機に斜視が軽快するがその機序も明らかでない。本研究では、特殊な斜視である「周期性斜視」の遺伝的要因の同定を目的とする。
周期性斜視とは、斜視の日と斜視のない日が周期的に交代する特殊な斜視である。しかしながら、その分子機構は不明である。本研究では、特殊な斜視である「周期性斜視」の遺伝的要因の同定を目的とした。これまでに周期性斜視患者と家族のゲノム解析(エクソン解析)を行った。その結果、候補遺伝子の一つとして、X染色体上の神経機能と概日リズムの制御に関与する遺伝子を同定した。
視覚は高度な感覚機構であり、角膜・水晶体・瞳孔・硝子体・網膜・視神経・外眼筋・視覚中枢に至るまで神経系や筋肉、血管系を含む複数の組織から構成される器官で担われており、構造あるいは機能の少しの乱れでも疾患に至る。小児期に起こる斜視は両眼視機能の不可逆的な障害を生じ、生涯にわたるQOL低下をきたす頻度の高い難治性疾患である。本研究成果は、未だ不明な点が多い周期性斜視の原因を遺伝子の視点から解明する点に学術的意義がある。また、本研究成果から一般的な斜視の病態を解明する契機となると期待され、新たな視点からの治療法の開発に繋がる社会的意義を持つ。
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