研究課題/領域番号 |
19K10010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
マドゥエスタ ラダ 宮崎大学, 医学部, 助教 (80381078)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MicroRNA / Exosome / 創傷治癒 / インフラマソーム / microRNA / 炎症 / MicroRNAー21 / マクロファージ / 慢性炎症 / microRNA-21 / Inflammasome / Non=healing wounds |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病患者における皮膚創傷は、しばしば遷延化し、難治性創傷である糖尿病性潰瘍へと発展することが知られている。現在、細胞の分泌顆粒に含有され血液をはじめ体液中に分泌される分泌型エクソソームmiRNA (exosomal miRNA)が細胞間情報伝達システムとして働き、炎症反応における役割や種々の疾患への関与が知られる様になってきた。しかし、難治性創傷化の要因と考えられる慢性炎症に関する細胞間情報伝達システムとしてのexosomal miRNAの意義は不明である。本研究では、難治性創傷におけるexosomal miRNA-21の役割を検討し、創傷治癒遅延についての新たな知見を得ることである。
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研究成果の概要 |
本研究では、exosomal miR-21とインフラマソーム活性によるマクロファージ異常との関連性をあきらかにすることを目的とした。マクロファージ細胞 と単球細胞を用いての実験により、miR-21はマクロファージをM1形質へにシフトさせることがわかりました。さらにNLRP3インフラマソーム活性化にも影響を及ぼすことが明らかになった。NFkappaBの関与も確認された。また、細胞から分泌されるExosomal miR-21は周囲のマクロファージ細胞での炎症反応を引き起こし、慢性炎症に影響を及ぼすことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性難治性潰瘍は生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすだけでなく、時には死亡の要因となることも知られている。現在、細胞から体液中に分泌されるエクソソームmiRNA (exosomal miRNA)が細胞間情報伝達システムとして働き、炎症反応における役割や種々の疾患への関与が知られる様になってきた。しかし、糖尿病患者における難治性創傷化の要因と考えられる慢性炎症に関する細胞間情報伝達システムとしてのexosomal miRNAの意義は不明である。本研究では、難治性創傷におけるexosomal miRNA-21の役割を検討し、創傷治癒遅延についての新たな知見を得ることである。
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