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間葉系幹細胞および血管内皮前駆細胞を用いた放射線障害組織の根本的再生治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

加持 秀明  自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (10586366)

研究分担者 吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード再生医療 / 放射線障害 / 間葉系幹細胞 / 血管内皮前駆細胞 / 創傷治癒 / 慢性放射線皮膚障害 / 脂肪組織由来幹細胞 / 脂肪組織由来血管内皮細胞 / 慢性虚血性潰瘍 / 再生医学
研究開始時の研究の概要

本研究は、脂肪幹細胞(ASC)および脂肪由来血管内皮前駆細胞(AEPC)の再生能を最大限に利用して、放射線の確定的影響により障害された組織の機能を回復させることによる肥沃化再生治療法を開発するものである。
具体的には、臨床的な放射線治療を再現した低線量の放射線をヌードマウスに複数回反復照射した後、放射線照射部に皮膚欠損を作成して慢性放射線潰瘍モデルを作成する。そのモデルに対してヒト脂肪由来の脂肪幹細胞および血管内皮前駆細胞をそれぞれの単独、あるいは併用して投与する。慢性放射線潰瘍の治癒経過を評価することにより、放射線障害組織の創傷治癒能の回復を評価する。また臨床研究の準備を行うところまでを含む。

研究成果の概要

7週齢オスのヌードマウスの背部に1回5Gy週2回計40Gyの放射線照射を行い照射終了3ヶ月後に皮膚を切除することにより作成した慢性放射線皮膚障害モデルに対して脂肪組織由来幹細胞(ASC)と脂肪組織由来血管内皮前駆細胞(AEPC)を単独もしくは併用投与を行い創傷治癒能を評価した。
ASCとAEPCの併用投与で著明な創傷治癒能の改善がみられたが、いずれの群においても投与細胞の生着は確認できなかった。創傷治癒能の改善には細胞そのものが生着せずとも細胞が分泌する液性因子による影響が大きいことが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂肪組織から培養した脂肪幹細胞と血管内皮前駆細胞を局所投与することにより放射線障害組織の創傷治癒能を改善することができる可能性が示された。また今回の研究結果からは、細胞自体を投与しなくとも細胞が放出する物質のみを投与すれば同等に創傷治癒能を改善させることができる可能性が示唆された。細胞自体ではなく細胞が放出する物質であれば工業的に大量生産することも可能であり、適応がさらに広がる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 慢性放射線皮膚障害に対する脂肪組織由来血管内皮前駆細胞を用いた再生医療2021

    • 著者名/発表者名
      森正徳、齋藤夏美、白土タカ子、ウユンヤン、ジャンビハン、山本嘉宏、戸代原彬宏、吉村浩太郎
    • 学会等名
      第31回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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