研究課題/領域番号 |
19K10027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
成島 三長 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80431873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経 / 融合 / 再生 / 再建 / 軸索 / axonal fusion / 軸索輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
Waller 変性の回避と即時神経機能再生の基礎実験をマウスにて行い、神経機能回復の新たな治療法を確立する。現在は外傷や変性後に神経をいかに再生させるかが重要とされている。この発想を転換し、変性が起こる前に軸索の末梢側と中枢側の神経細胞膜を再接合することによる即時機能回復を目指す。
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研究成果の概要 |
軸索機能回復過程をマウス下肢坐骨神経を用いて,①キャットウォークによる歩行機能評価②神経刺激装置による筋電図・伝導速度の機能評価③神経標本による形態学的評価の3評価を行った。切断2週間後・4週間後に神経変化の評価を行った。神経融合法は1. 縫合、PEG、センダイウイルス、リポフェクタミン、電気刺激すべてによる融合 2. 縫合のみ(control) .3 縫合+PEG+電気刺激の三グループで行った。理論的には第二週で回復を得られると考えたが、コントロール群と融合実験群で明らかな有意差を認めず、組織学的検討においては、融合法を用いた群で回復軸索数が少なく、神経損傷が強い傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々は、軸索融合の可能性について検討した。残念ながら我々の方法では、現時点では軸索融合は、コントロール群(縫合のみ)と比較して優位性を認めなかった。しかしmtGFPマウスを用いた軸索内輸送のモデルや、PEG、センダイウイルス、リポフェクタミン、電気融合等のさまざまな細胞融合法を用いる実験手法を確立できたことで、今後さらに微細技術や知見が進み、神経再生における軸索融合法がより繊細に行える環境になった場合に再チャレンジできる環境を整えることができたと考える。
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