研究課題/領域番号 |
19K10028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松浦 喜貴 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70772383)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | burn wound progression / apoptosis / silk elastin / wound healing / 細胞死 / burn woun progression / 新規治療材 / シルクエラスチン / 熱傷モデル / 創傷治癒 / burn wound progression / アポトーシス / 熱傷深度 / ネクローシス / ステロイド |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚の熱傷は経時的に深くなることがある。本研究の目的は、この熱傷の深達を予防し、早期治癒を目指した新規治療法の確立である。内容としては、細胞死に注目したアプローチであり、具体的な方法としてはin vitro 熱傷モデル(細胞モデル)及びin vivo熱傷モデル(動物モデル)を使用する。早期治癒により瘢痕(きずあと)の抑制にもつながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
熱傷ラットモデルにおいて、ベタメタゾン軟膏での初期治療はburn wound progressionを予防することが示唆された。その病理組織学的検査においては細胞死の1つであるアポトーシスが熱傷との境界付近に多いことが確認はできたが、burn wound progressionとの関連は明らかのものではなかった。また、熱傷の新規治療としてシルクエラスチンスポンジを用いての研究も行った。シルクエラスチンスポンジはコントロール群と比較して、早期の上皮化、肉芽形成、創治癒に優れ、そのメカニズムの1つとして血管新生を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱傷治療は、創部を早く治癒させることが救命につながるが、熱傷の進行を予防するというう観点も重要である。創傷治癒を早める目的でのシルクエラスチンの使用は有用であり、また、熱傷の進行予防にはステロイドの1種であるベタメタゾン軟膏の初期使用も有用であることが示唆された。
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