研究課題/領域番号 |
19K10057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 宗輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10706336)
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研究分担者 |
稲葉 菜緒 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (00814170)
右藤 友督 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10816680)
黒嶋 伸一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40443915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨細胞 / オートファジー / リン / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
血中リン濃度の上昇は老化を加速する.骨の老化は骨密度を低下させ,最終的にはマイクロクラックの増加により易骨折性を惹起する.超高齢社会の到来において,骨折予防は対応すべき喫緊の課題であるため,骨老化機構の解明が必要不可欠である.一方,オートファジーとは細胞が生命維持のために自己のタンパク質や細胞内小器官を分解して再利用する働きのことを示すが,リンがオートファジーに与える影響は不明であり,ましてやオートファジーが骨老化機構に与える影響は全く分かっていない. そこで本研究はリン濃度-オートファジー経路を介した骨老化機構を解明することを目的とした.
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研究成果の概要 |
本研究は,血中リン濃度の変化に対するオートファジー機能の変化を明らかにし,さらに,オートファジー機能に関連した骨老化経路を明らかにすることを目的にした.その結果,リン調整食を与えたマウスの大腿骨において血中のリン濃度の上昇は,骨老化関連因子とオートファジー関連因子の局在の変化を招くことが明らかとなった.またマウスから採取した骨細胞を用いた培養実験では培養液中のリン濃度の変化が培養骨細胞の老化関連因子の発現上昇とオートファジー関連因子の発現に影響を与えることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会において,高齢者が健康的に生活することは重要項目であり,寝たきりの原因のひとつである骨折を予防することは社会的に大きな意義がある.また本研究は,近年摂取が増加傾向のリン,骨老化,オートファジーに着目し骨老化のメカニズムを明らかにしたものであり,この様な着目点から骨老化を考えた研究はこれまでにないことが学術的に意義がある.骨老化のメカニズムを明らかにすることは,より有効的な骨折予防対策を練るために一因となると考えられる.
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