研究課題/領域番号 |
19K10058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
倉本 恵梨子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60467470)
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研究分担者 |
大野 幸 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00535693)
後藤 哲哉 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (70253458)
柏谷 英樹 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (70328376)
杉村 光隆 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90244954)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高次視床核 / 視床後核群 / 大脳皮質体性感覚野 / 島皮質 / 痛覚 / 大脳皮質 / シンクロ活動 / 認知機能 / 痛み |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高次視床核の一つ、後部POが、侵害刺激に応じて活性化し、体性感覚野と島皮質のシンクロ活動を引き起こすことで“痛み”の認知を生じているかどうかを、形態学的・電気生理学的に明らかにする。さらには、このシンクロ活動の制御をターゲットとした、慢性疼痛の新たな治療法の提案を目指し、以下の2点について研究をおこなう。 (1)外傷後有痛性ニューロバチーにおいて、後部PO、そして体性感覚野と島皮質のシンクロ活動が増強しているか? (2)後部POの活性化が、後部PO・体性感覚野・島皮質のシンクロ活動を生じるか? そして、これが痛みを引き起こすか?
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研究成果の概要 |
本研究では、高次視床核の一つである後核群が、体性感覚野で処理される識別感覚と、島皮質で処理される不快感という、分割された2種類の情報を統合することで、”痛み”の認知を生じるという仮説を検証する。 2種類のアデノ随伴ウイルスを用いて、マウス三叉神経脊髄路核から視床を経て大脳皮質に至る神経経路を選択的に標識し、その結果、少なくとも2種類の経路が存在することを発見した。さらに、マウスの三叉神経脊髄路核に光活性化チャネル(ChR2)を発現するアデノ随伴ウイルスを感染させ、これを刺激するためのLEDと、神経活動を記録するための電極の埋入を行い、光刺激によりマウスに痛み関連行動を誘発することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から、視床は、末梢感覚を大脳皮質に伝える中継場所と考えられていた。そのため痛覚研究の多くが、視床を情報伝達の中継地点として捉えた研究である。しかし視床は大脳皮質と強く相互結合していることから、認知機能においては大脳皮質だけでなく視床も含めた回路として考える必要がある。 最近、連合皮質と相互結合している高次視床核は、情報を中継するだけではなく、皮質間のシンクロ活動を促進し、認知・記憶などの高次脳機能を実現しているという報告がなされ、注目を集めている。本研究が遂行されれば、高次視床核の新たな機能が明らかになり、また、慢性疼痛の治療法の選択肢の幅が広がることで、社会に大きく貢献できる。
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