研究課題/領域番号 |
19K10076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
大森 喜弘 明海大学, 歯学部, 名誉教授 (50194311)
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研究分担者 |
廣井 美紀 明海大学, 歯学部, 講師 (30419717)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インターフェロン耐性 / 口腔癌細胞 / メチル化 / エピゲノム / 細胞増殖 / インターフェロン / メチル化阻害剤 / HDAC阻害剤 / ヒストンメチル期転移酵素阻害剤 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 / 遺伝子発現 / 腫瘍免疫 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌を含めた悪性腫瘍に対する治療法として免疫チェックポイント阻害剤による免疫療法が注目されている。しかしその有効性に関しては治療効果の認められない症例もあり、その原因の一つとして癌細胞の宿主免疫系からの回避が挙げられる。本研究ではこの癌細胞の免疫系から回避機構として口腔癌細胞のインターフェロン(IFN)耐性に着目し、そのIFN耐性機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では癌細胞の免疫系から回避機構としてインターフェロン (IFN)耐性に着目し、細胞増殖、細胞死に関わるIFN応答遺伝子がメチル化により不活化されているのではないかという仮説を検証した。各種メチル化阻害の前処理によりIFN耐性口腔癌細胞の細胞増殖は抑制されたが、IFNとの併用処理によりIFN耐性は解除されなかった。またDNAメチル化阻害剤とヒストン脱アセチル化酵素(HDACs)阻害剤との併用処理によってもIFN耐性は解除されなかった。以上の結果から口腔癌細胞の細胞増殖におけるIFN耐性は、エピゲノム異常以外の機序によることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌細胞を含む悪性腫瘍の治療法として、免疫チェックポイント阻害剤による免疫療法が注目されている。しかし、一部の症例では治療効果が見られないという問題があり、その原因の一つに癌細胞が宿主免疫系から逃れることが挙げられる。しかし、このメカニズムについてはまだ解明されていない点が多く残っている。本研究では、腫瘍免疫に重要な役割を果たす液性因子であるIFN(インターフェロン)に注目し、口腔癌細胞のIFNに対する不応答性に遺伝子の不活性化であるメチル化が関与しているかを検討した。結果として、IFNへの不応答にはメチル化以外の別のメカニズムが関与していることが示唆された。
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