研究課題/領域番号 |
19K10085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹内 洋輝 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40572186)
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研究分担者 |
久保庭 雅恵 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (00303983)
天野 敦雄 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50193024)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 分子生物学 / 組織工学 / 歯周病 / 歯学 / Porphyromonas gingivalis |
研究開始時の研究の概要 |
我々の身体を感染から守る免疫機構の初期のバリアは、上皮バリアである。歯の周囲に存在する上皮細胞も、ヒトと歯周病菌との共生状態を維持する重要なバリアであると考えらる。歯肉上皮バリアが機能している段階では、歯周病菌と歯周組織との拮抗状態は維持され歯周病の発症には至らない。何らかの原因で上皮バリアが破壊された時、歯周病菌は浸出する血液を栄養とし増殖し慢性歯周炎が発症すると考えられる。しかし、歯周組織における歯肉上皮のバリア機能およびその破壊機序には不明な点が多い。歯肉上皮バリアに関連する歯周病の遺伝子要因を明らかにすることは、歯周病の宿主要因および環境要因に対する新しい解析法につながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
歯の周囲に存在する上皮細胞は、ヒトと歯周病菌との共生状態を維持する重要なバリアであると考えられる。しかし、歯周組織における歯肉上皮のバリア機能およびその破壊機序には不明な点が多い。歯肉上皮バリアに関連する歯周病の遺伝子要因を明らかにすることは、歯周病の宿主要因および環境要因に対する新しい解析法につながる可能性がある。一方、歯周病を随伴する症候群の責任遺伝子と歯肉上皮のバリア機能の関連については、不明な点が多い。本研究では、歯周病を随伴する症候群の内、糖原病Ib 型の責任遺伝子をノックダウンした歯肉上皮細胞を用い、歯肉上皮の3次元培養法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平成28 年の歯科疾患実態調査によると、日本国における歯周病患者の割合は増加している。そのため、歯周病の宿主要因を明らかにすることは、重要な課題である。歯肉上皮組織の作成法を確立することは、歯周病発症の関連遺伝子の形態学的解析を可能にする。さらに、歯周病の環境要因を形態学的、遺伝学的、および分子生物学的に調べることを可能とする。本研究により、歯周病を随伴する症候群の疾患モデル組織を研究対象とすることが可能になった。
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