研究課題/領域番号 |
19K10099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
西川 清 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50340146)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | デンチャープラーク微生物叢 / 口腔常在細菌 / カンジダ・アルビカンス / 真菌-細菌構成比相関 / 次世代シークエンス解析 / 定量的PCR解析 / 誤嚥性肺炎 / 義歯ケア / デンチャープラーク / 真菌細菌間相互作用 / Candida albicans / 口腔細菌 / メタ16Sゲノム解析 / 相関検定 / Leptotrichia / 細菌真菌間相互作用 / カンジダ / レプトトリキア / 16Sメタゲノム解析 / 絶対定量的リアルタイムPCR / デンチャ―プラーク / 微生物間相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
義歯の表面にはデンチャープラーク(DP)と呼ばれる様々な口腔微生物の凝集塊が形成され、口内炎や誤嚥性肺炎などを引き起こす。DP中に高頻度で検出される病原真菌カンジダと常在細菌との関係を探るため、本研究では次世代シーケンサー等の網羅的かつ定量的な解析方法を駆使し、プラーク中の個々の細菌種とカンジダの構成比を求め、その相関解析からカンジダと共生または拮抗関係にある細菌を絞り込む。更に共培養系で特異的に発現レベルが変動する遺伝子産物を探索することにより、カンジダ-細菌間相互作用に関わる分子種の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
デンチャープラークに特徴的な細菌叢としてStreptococcus、Lactobacillus、Rothia、Corynebacteriumの4属を同定し、誤嚥性肺炎起炎菌群も高い構成比で検出されることを示した。 またC.albicansと量的に正相関を示すプラーク構成細菌としてLactobacillus、Scardovia、Bifidobacteriumの3属、負相関を示す構成細菌としてLeptotrichia、Cardiobacterium、歯周炎関連菌のPorphyromonas、Peptococcusなどを同定した。更に偏性嫌気性細菌とカンジダの嫌気条件下での共培養法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デンチャープラークに特徴的な細菌叢の解明に加え、義歯が誤嚥性肺炎起炎菌群の温床となることをも定量的に示し、臨床現場で口腔と義歯のケアを同時に行うことの重要性を裏付けた。 また、次世代シークエンス解析と定量的PCR解析を組み合わせて同一検体中の真菌と細菌の構成比を関連付ける手法を開発し、真菌-細菌間相互作用を対象とした微生物叢研究に役立つ定量的解析法の一例を提示した。さらにカンジダと細菌属の量的相関関係を手掛かりにしたカンジダ共生・拮抗細菌候補をスクリーニングする解析法の有効性と限界を示した。
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