研究課題/領域番号 |
19K10110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本山 直世 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (70509661)
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研究分担者 |
土肥 敏博 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (00034182)
森田 克也 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (10116684)
讃井 真理 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (20412330)
土屋 志津 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (60610053)
酒井 規雄 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70263407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血小板活性化因子(PAF) / 誘導型PAF 合成酵素(LPCAT2) / LPCAT2阻害薬 / 疼痛の発生と維持(難治化)機構 / 新規鎮痛薬の開発 / 誘導型PAF合成酵素 (LPCAT2) / 難治性疼痛 / 疼痛の発症と維持 / PAF合成酵素(LPCAT2) / 鎮痛薬開発 / LPCAT2阻害 / 新規鎮痛薬 |
研究開始時の研究の概要 |
新規誘導型血小板活性化因子(PAF)合成酵素(LPCAT2)阻害により,疼痛の永続的な緩和治療(疼痛の難治化防止)が可能ではないかとの独自の発想のもと,理想的な疼痛治療法・治療薬の開発に向け,①LPCAT2阻害薬の疼痛緩和作用の実証.②LPCAT2の発現誘導が困難となる処置による疼痛緩和の実現.③難治性疼痛の発症と維持におけるLPCAT2の役割について多面的アプローチから明確にし,『新しい作業仮説』の妥当性の実証と,難治化防止の観点から画期的な疼痛治療戦略を構築する.更に,④臨床研究へ進む科学的エビデンスを構築することで『永続的な疼痛緩和』という画期的な新しい治療法・治療薬の開発に資する.
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研究成果の概要 |
私たちは,血小板活性化因子(PAF)が脊髄で疼痛の発症と維持に重要な役割を果たすこと,PAF阻害薬が強力な鎮痛作用を有していることを報告してきた.本研究では,誘導型PAF合成酵素LPCAT2の発現誘導あるいは活性化を介したPAF産生のpositive feedback loopによる持続したPAF産生亢進が疼痛の発症と難治化(維持)機構に寄与するとの作業仮説.および,このfeedback loopを断ち切る処置で疼痛の難治化の防止(恒久的な疼痛緩和)という新しい治療戦略の妥当性を示すことができた.LPCAT2阻害薬は全く新しい作用機序を持つ新規鎮痛薬開発のシードとして期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により,LPCAT2 阻害という新しい作用機序を持つ治療薬の創薬が実現化すると種々の難治性疼痛性疾患の『難治性疼痛からの解放』や『先行除痛』,『痛みの記憶回避』への道を開く,新たな治療戦略を構築する基盤を与えるものである.と同時にブロックバスターになる可能性も期待される.さらには健康長寿(『社会への参画』)の実現に大きく寄与する.それは,痛みの克服,さらには活力ある高齢社会,先制医療の実現をもたらす包括的研究としても意義が高く,医学的,社会的貢献度は非常に高いものがある.
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