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副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用を仲介する骨細胞由来の骨形成促進因子を同定する

研究課題

研究課題/領域番号 19K10114
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関明海大学

研究代表者

佐藤 卓也  明海大学, 歯学部, 准教授 (00316689)

研究分担者 林田 千代美  明海大学, 歯学部, 講師 (40710900)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードPTH / 骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨形成 / 副甲状腺ホルモン / 骨細胞培養系 / RNA-seq / IPA解析 / サイトカイン / 骨形成促進 / 破骨細胞 / 歯槽骨
研究開始時の研究の概要

歯周病は歯槽骨吸収を伴う炎症性疾患であり、その治療には歯槽骨の再生・骨形成促進が必要である。しかし現在、十分な歯槽骨の形成促進法は開発されていない。
骨粗鬆症の治療では、PTH(副甲状腺ホルモン)製剤が全身性に投与され、骨形成を促進することが可能となっている。骨は骨芽細胞が形成するが、PTHが骨芽細胞に直接作用しても骨形成を促進せず、骨細胞に作用して間接的に骨芽細胞による骨形成を促進することが知られている。本研究では、PTHの骨形成促進作用を仲介する骨細胞由来の因子(サイトカイン)を同定し、局所投与によって骨形成を促進し、失われた歯槽骨の再生をはかる新たなサイトカイン療法の開発を目指す。

研究成果の概要

副甲状腺ホルモン(PTH)の全身性投与は骨量を増やす。PTHは骨芽細胞への直接作用ではなく、骨基質中に埋まった骨細胞に作用し、骨細胞が産生する何らかの因子を介し骨形成を促進する。これまで骨細胞の培養は困難であり、骨細胞の産生する因子の多くは不明であった。本研究ではまず骨細胞培養法の確立を行い、種々の遺伝子発現解析に十分な量の全RNAの回収を可能にした。実際に骨細胞にPTHを作用させ全RNAを回収し、RNA-seq法による網羅的遺伝子発現解析とパスウエイ分析を行った結果、PTH刺激で発現変化する骨細胞の遺伝子リストを得た。このリストは骨形成を局所的に促進する骨細胞由来因子を含むと考えらえる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

副甲状腺ホルモン(PTH)は骨細胞に作用し、何らかの局所因子を介して間接的に骨芽細胞による骨形成を促進すると考えられてきた。本研究は、PTH刺激によって発現が変化する骨細胞の遺伝子リストを得た。このリスト中の遺伝子をさらに解析することで、骨芽細胞による骨形成促進作用を仲介する局所因子の同定が可能で、PTHの骨形成促進機構の解明に寄与する学術的意義がある。またこの因子の局所投与が、歯周病によって失われた歯槽骨を再生できれば歯の保存に役立ち、国民生活のQOL向上に寄与する社会的意義がある。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 骨細胞のみを含む骨片(osteocyte-enriched bone fragment, OEBF)培養系における副甲状腺ホルモンPTH の作用について2020

    • 著者名/発表者名
      林田 千代美、佐藤 卓也
    • 学会等名
      日本解剖学会第108回関東支部学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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