研究課題/領域番号 |
19K10131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
成石 浩司 徳島大学, 病院, 講師 (00346446)
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研究分担者 |
木戸 淳一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (10195315)
二宮 雅美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10291494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病関連歯周炎 / 糖尿病性歯周炎 / 歯肉線維芽細胞 / テストステロン / IL-1 / 高齢者 / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病患者の歯周炎は重症化するが,その病態は不明である。一方,我が国は超高齢社会である。一般的に,高齢になるとテストステロンの血中濃度が減少するが,糖尿病患者の歯周炎重症化における老齢性テストステロン低下の影響は不明である。テストステロン低下は高齢者および糖尿病患者に共通して見られるが,昨今,歯周病の進行との関連性を示した研究も見られる。そこで本研究の目的は,超高齢社会の到来を鑑みて,テストステロン低下を背景因子とした糖尿病関連歯周炎の細胞生物学的な重症化機序を基礎・臨床の両面から調べることとする。本研究によって超高齢社会を反映した糖尿病患者の歯周炎重症化機序の一翼が示されると期待される。
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研究成果の概要 |
歯肉線維芽細胞において,テストステロンは細胞のIL-1b,IL-6および可溶型gp130の産生も誘導しなかった。興味あることに,0nMのテストステロンは細胞のMMP-1産生を亢進した。さらに,0.5, 5, 50nMのテストステロン刺激によって細胞のMMP-1産生は濃度依存的に減少する傾向にあった。さらに,この条件に加えて高グルコース条件下で培養した細胞は,より一層のMMP-1産生を誘導した。すなわち,糖尿病の高齢者においては,細菌感染がなくても,さらに歯周病が重症化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老齢性テストステロン低下が歯周組織のMMP-1産生を誘導することは,言い換えると,高齢になると「細菌感染」がなくても歯周組織のコラーゲン線維が破壊されるという新たな老年性歯周炎の病態機序を説明し得るエビデンスとなった。さらに重要なことに,この条件に加えて高グルコース条件下で培養した細胞は,より一層のMMP-1産生を誘導したことから,糖尿病関連歯周炎は高齢者においてさらに重症化する可能性が示唆された。
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