研究課題/領域番号 |
19K10135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所(研究部研究開発室) |
研究代表者 |
石原 裕一 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所(研究部研究開発室), 研究部研究開発室, 研究開発室長 (50261011)
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研究分担者 |
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (10367617)
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
中本 哲自 朝日大学, 歯学部, 教授 (30514989)
田口 明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70243582)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯周病 / IL-1 / sIL-1RAcP / 血清マーカー / インターロイキン-1 / 可溶性IL-1受容体補助タンパク質 / 高感度CRP / IL-1RAcP / 血清 / 歯周病検査 / インターロイキンー1 / インターロイキンー1受容体補助タンパク / 血液検査 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病の検査と診断は歯科医しか行えないのが現状である。他の全身疾患のように血液検査で簡単に測定できれば、集団検診などでも容易に歯周病の可能性を把握することができるようになる。申請者はIL-1受容体補助タンパク質(IL-1RAcP)は健常者血清中、で数百pg/mlの濃度で検出され、歯周病患者において、健常者に比べその濃度が上昇することを見出した。そこで歯周病患者を歯周組織検査に基づき病態別に分類する。その後、血清中のIL-1RAcP濃度と歯周病病態との関連性を統計学的に解析し、血清中IL-1RAcP濃度が歯周病の新たな疾患マーカーに成りうるかどうかについて検討する。
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研究成果の概要 |
局所の炎症性骨吸収に直接働くインターロイキンー1(IL-1)は歯周病の発症と進行に深く関与している。歯周炎患者の歯周組織や歯肉溝浸出液中においてIL-1は高濃度で検出されるが、末梢血血清中ではほぼ検出限界以下である。一方、血清IL-1受容体補助タンパク質(sIL-1RAcP)は健常者血清中、で検出されることが報告された。そこで、歯周病患者血清中のIL-1RAcP濃度と歯周病病態との関連性を統計学的に解析したところ、sIL-1RAcP濃度は歯周病患者では健常被験者に比べて有意に高く、メインテナンス患者では健常被験者と同程度に低下することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民病ともいえる歯周病は、歯科医による詳細な口の検査とエックス線を利用しなければ歯周炎の程度がわからないのが現状である。そこで肝臓で作られ、血液中に存在するインターロイキン-1受容体補助タンパク質濃度に着目し、歯周病を有する人ではその濃度が高く、有しない人や歯周病がコントロールされている人では濃度が低いことが明らかとなった。したがって、このタンパク質を健康診断で測定できれば、歯周病の発症の有無とその程度を簡単に把握できるようになる可能性が示唆された。
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