研究課題/領域番号 |
19K10137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
後藤 滋巳 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60142577)
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研究分担者 |
宮澤 健 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60301636)
田渕 雅子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30418925)
佐藤 琢麻 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80609868)
浜村 和紀 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00422767)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / elF2α脱リン酸化阻害剤 / 歯周病 / 炎症性サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
成人の約80%は歯周病に罹患しており、歯槽骨吸収の予防・進行防止は緊急課題となっている。私たちは、これまでに、交感神経β-遮断薬が破骨細胞を抑制することによって、歯槽骨吸収および歯の移動を抑制することを解明してきた。しかしこれらは、歯周病の発生メカニズムを阻害するものではない。そのため、新たな歯周病治療法の開発を目指し、歯周病罹患組織に生じる炎症と深く関係する細胞の小胞体ストレスに着目した。本研究では、小胞体ストレスを軽減するelF2α(真核生物の翻訳開始因子)脱リン酸化阻害剤の歯周病に対する効果を検討し、歯周病の発生メカニズムを阻害する新規な歯周病予防・治療薬の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
我々は、eukaryotic translation initiation factor 2 alpha(eIF2α)(真核生物の翻訳開始因子)脱リン酸化阻害剤の歯周病に対する効果を検討した。その結果、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)が、歯周病モデルにおいて、歯槽骨の吸収と付着の喪失を抑制することによって歯周病を軽減することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)による歯周病予防効果が示された。これは、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)が歯周病の発生メカニズムを予防する新たな歯周病予防薬となる可能性を示しており、炎症を引き起こす物質の抑制が主である従来の歯周病予防に対し、歯根膜幹細胞や免疫細胞の反応を直接阻害することにより歯周病を予防できる可能性がある。
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