研究課題/領域番号 |
19K10139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
冨士谷 盛興 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60190055)
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研究分担者 |
掘江 卓 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50579993)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Er:YAGレーザー / 象牙質 / ボンディング材 / レジン添加型グラスアイオノマーセメント / レジン / 接着強さ / 鉄イオン / 親水性プライマー / フィニッシング照射 / 変性層 / レジン添加型グラスアイオノマー系ボンディング材 / 歯学 / レーザー歯学 / 接着歯学 / 保存修復学 |
研究開始時の研究の概要 |
Er:YAGレーザーによる仕上げ(フィニッシング)照射象牙質表層に残存した変性層の強化に有効な酸処理法とレジン接着促進前処理法を探索開発する。さらに,レジン添加型グラスアイオノマーセメントにポリ酸系モノマーを添加したベースに対し,含水量の調整,強化ガラスの配合,またはイオン型架橋の強化などを調整した接着材を試作する。これら酸処理,前処理および接着材処理を適宜組合せることにより,Er:YAGレーザー仕上げ照射象牙質に最適な接着界面強化型接着システムの新規開発を行う。
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研究成果の概要 |
Er:YAGレーザー仕上げ照射歯質に最適なレジン接着システムの新規開発を目指し,10%クエン酸+2%塩化第2鉄水溶液による酸コンディショニングおよび4-METおよびHEMAを主成分とする親水性モノマーによるプライミング後,ポリ酸ベースのレジン添加型グラスアイオノマー(RMGI)系ボンディング材を用いた接着システムを開発し,そのレジンの接着性について検討した。 本3ステップ・RMGI系接着システムは,レーザー照射接着界面の諸構造において正常象牙質とレジン間の物理的・機械的諸性質を移行的に近似させ,その結果レジンの接着性向上に繋がることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,レーザーによるう蝕治療のなかで懸案であったレジンの接着性改善が実現できた。したがって,レーザーによる侵襲の少ない歯質切削と専用の接着材の併用により,う蝕治療におけるQOL向上に本研究は大きく寄与するものと期待される。
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