研究課題/領域番号 |
19K10145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
原田 浩之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40343149)
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研究分担者 |
青木 章 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30302889)
淺原 弘嗣 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (70294460)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Mkx / 歯根膜 / mohawk homeobox(Mkx) / シングルセルRNAシークエンス / Mohawk homeobox (Mkx) / single-cell RNA sequence / 歯周病 / mohawk homeobox / 転写因子 / mohawk homeobox(Mkx) |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病は本国の歯を失う原因の第一位であり、30~50歳代の80%が罹患しているといわれている。歯周病は歯根膜のコラーゲン線維の破壊からはじまる。 我々は、転写因子mohawk homeobox (Mkx) が歯根膜に特異的に発現すること、Mkxを欠損したノックアウトマウスでは加齢に伴い、歯根膜の変性が起こることを発見した。本研究においては、我々が最近確立したMkxノックアウトラットに歯周病を誘発し、その病態進行へのMkxの関与やMkxを介した分子ネットワークを解析することで、Mkxの歯根膜での恒常性維持および炎症制御機能を明らかにし、歯周病予防や治療に新たな標的を提示することを目的とする。
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研究成果の概要 |
Mkxの欠損が歯根膜細胞にどのような影響を及ぼすのか検討した。Mkx-/- PDLにおいて骨化関連遺伝子の発現が間葉系細胞および骨芽細胞クラスターで上昇した。Mkx-/- PDLのマクロファージクラスターでは、細胞数の増加と炎症性サイトカインなどの炎症関連因子の発現上昇がみられた。以上より、Mkxは骨化と炎症に関わる遺伝子の発現を制御することにより、PDLの恒常性維持を担っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以上の成果はMkxが歯周炎や骨性癒着に関与していることを示唆しており、Mkxの発現制御が歯周治療における新たな治療になりうることが示唆された。
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