研究課題/領域番号 |
19K10173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 穂高 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50433959)
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研究分担者 |
平野 友基 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (10755044)
守 源太郎 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30733745)
国分 栄仁 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70453785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 口腔インプラント / インプラント周囲組織 / ドラッグスクリーニング / インプラント周囲炎 / インプラント / ドラックリポジショニング / ハイスループットドラッグスクリーニング / ドラッグポジショニング / ドラッグリポジショニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インプラント周囲軟組織に特異的に発現減少をした遺伝子を増加させる薬剤を明らかにするために、複数の既知薬剤を含むドラッグライブラリーから目的とする薬物を同定することが出来るハイスループットドラッグスクリーニング(HTS)法を用いる。まずは、ラット口腔粘膜由来の線維芽細胞に対して効果がある薬剤をHTS法を同定する。その次に、インプラント周囲炎モデル動物に対して、同定した薬剤を予防と投与し、その効果を組織形態学的、分子生物学的、細菌学的に評価を行っていく。
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研究成果の概要 |
超高齢社会である我が国では在宅歯科診療を必要とするインプラント治療患者のインプラント周囲炎の増加が問題となっている。そこで本研究では、ある疾患に応用されている薬を他の治療薬として応用法を探索するドラッグリポジショニングによってインプラント周囲炎の予防法を確立することを目的とした。 インプラント周囲軟組織に特異的発現する炎症性マーカー、細胞接着因子、創傷治癒関連遺伝子を選定し、ハイスループットスクリーニング法で、これらの遺伝子発現を制御する薬剤を検索した。本研究では発現抑制をすることで創傷治癒が促進されるNpas2が、インプラント周囲に発現することを明らかに、この発現を抑制する薬剤を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会である我が国では、在宅歯科医療が必要な患者のインプラント周囲炎の増加が問題となっている。これに対して、在宅で患者自身が行える治療法として薬物療法が効果的であると考え、既に他の疾患の治療薬を応用するドラッグリポジショニングは、薬剤の安全性確認が簡略し早期に臨床応用を可能とすることから、最適な手法であると考えた。 本研究では、軟組織創傷治癒促進に関与が知られているNpas2の発現を制御する薬剤を同定したことで、インプラント周囲組織に生体防御機構の向上に関与する遺伝子の発現を調整する手法を確立することができたことから、今後のインプラント周囲炎への予防薬開発に大きく貢献できると考える。
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