研究課題/領域番号 |
19K10182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西澤 悟 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00646200)
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研究分担者 |
浅輪 幸世 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10769912)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞治療 / 薬剤関連顎骨壊死 / 間葉系幹細胞 / 再生医療 / 薬剤性顎骨壊死 / 骨粗鬆症 / 顎骨壊死 / 免疫 / ビスフォスフォネート |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連顎骨壊死(ARONJ)の治療法は未確立である。間葉系幹細胞(MSC)の移植療法は有効な治療法と期待されている。しかしMSCは免疫抑制作用を有する細胞であり、感染骨領域が増大した難治性のARONJにMSCを投与することはリスクが高い。一方、MSCの免疫調整機機能や制御メカニズムには未だ不明な点が多く、免疫を活性化することを示す報告もある。そこで本研究ではMSCの免疫制御作用に着目し、免疫活性化作用をもつMSC亜集団を同定する。そして難治性ARONJのモデル動物に投与し、有用性を実証する。
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研究成果の概要 |
薬剤関連顎骨壊死は骨粗鬆症の治療薬などの投与で発生する疾患であり治療法はまだ確立されていない。間葉系幹細胞による細胞治療は、間葉系幹細胞が骨を作る細胞の供給源となるだけでなく、骨細胞の活性促進因子を供給するため、有効な治療法と期待されている。しかし間葉系幹細胞は免疫抑制作用を有するため、感染が進行した難治性の患者を治療する目的で投与することはリスクが高い。一方、間葉系幹細胞の免疫調整機機能には不明な点が多く、免疫を活性化することを示した報告もある。そこで本研究では免疫活性化作用をもつ間葉系幹細胞の亜集団を検索し、難治性薬剤性顎骨壊死に対する治療効果を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉系幹細胞による顎骨壊死に対する細胞治療の研究は、殆どが発症初期のモデルを用いて評価している。しかし臨床に展開していく上では難治性のモデルを用いた評価をおこなうことが重要である。本研究の特色は、間葉系幹細胞の免疫制御作用に着目し、これまで免疫抑制作用がクローズアップされてきた間葉系幹細胞による細胞治療を感染の進行により憎悪するリスクのある疾患に対し、安全かつ確実に適応させるための方策を新たに作出する点にある。得られた知見は細胞治療の分野において有意義なものとなる可能性がある。
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