研究課題/領域番号 |
19K10192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
李 憲起 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (60350831)
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研究分担者 |
各務 秀明 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (80242866)
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / スフェロイド / stemness / 遺伝子発現 / シグナル / Wntシグナル / 細胞周期 / 体性幹細胞 / 幹細胞マーカー / 接着因子 / インテグリン / 自発的 / 体細胞 / 脱分化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Tomato遺伝子によって標識した骨髄由来間葉系幹細胞(bone marrow-derived mesenchymal stem cells:BM-MSC)を用い、スフェロイド形成初期から変化する遺伝子、特に細胞接着に関与するインテグリンとその細胞内シグナルを検索する。また、スフェロイドに取り込まれる非幹細胞を蛍光によって同定し、特異的に発現または消失する分子を同定することで、脱分化による幹細胞性獲得のメカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、特定の低接着性培養プレートを用いることで自発的スフェロイドを形成し、24時間後の遺伝子発現を調べた。自発的スフェロイドでは、付着細胞と比べて幹細胞性マーカーとEGF、IGF1の発現が有意に上昇し、GM-CSFの発現は有意に低下していた。以上から、自発的スフェロイド形成過程では、EGFに代表される細胞分裂促進に関するシグナル伝達系が活性化される一方で、と炎症性サイトカインの過剰活性は抑制されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自発的スフェロイドは、高い幹細胞性を有するとともに、生体に近い細胞-細胞間、細胞-細胞外基質間の相互作用を再現することが可能である。スフェロイド形成過程における遺伝子発現の解析は、幹細胞科学の発展のみならず、、安定したスフェロイド培養やスフェロイドに関する評価法の確立など幅広い再生医療の臨床応用や、新たな医薬品開発のためのツールとしての応用も期待される。
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