研究課題/領域番号 |
19K10194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
玉置 幸道 朝日大学, 歯学部, 教授 (80197566)
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研究分担者 |
奥山 克史 朝日大学, 歯学部, 准教授 (00322818)
新谷 耕平 朝日大学, 歯学部, 助教 (50824455)
川木 晴美 朝日大学, 歯学部, 教授 (70513670)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ケイ酸カルシウム / 覆髄材 / 珪藻土 / 生体親和性 / 電気炉焼成 / 石膏 / 機械的強さ / 硬化 / 生体材料 / 歯科材料 / 硬組織補填材 / リン酸カルシウム |
研究開始時の研究の概要 |
MTA (Mineral Trioxide Aggregate)は優れた硬組織誘導能,強い殺菌作用を有し歯科臨床でも急速に需要が高まっている.MTAはポルトランドセメントをベースに作製されるが,構成の一部に有害物質を含んでいるため煩雑な精錬・除去作用が課せられ,その結果,製品が高額となり歯科臨床への簡便な応用を阻んでいる. 本研究ではポルトランドセメントを用いることなくMTAセメントと同様な効能を有する多用途新規ケイ酸カルシウム系生体硬組織補填材料を創製することを目的としている.具体的にはケイ酸二カルシウム,ケイ酸三カルシウムを原料のモル比調整により加熱焼成により合成し,歯科臨床応用を目指す.
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研究成果の概要 |
近年,覆髄材料としてMineral Trioxide Aggregate(MTA)に代表されるケイ酸カルシウム系セメントや生体ガラスを原料としたバイオセラミックス系材料が普及している. MTAはポルトランドセメントをベースとし,アルミン酸三カルシウム,硫酸カルシウム,ケイ酸二カルシウム,ケイ酸三カルシウムなどで構成され,水和反応に伴う水酸化カルシウム生成により硬組織誘導能・抗菌作用など優れた効能を発揮すると報告されているが、ポルトランドセメントに含まれる有害物質も問題視されている。本研究ではケイ酸二カルシウム,ケイ酸三カルシウムを合成し,新たなケイ酸カルシウム系セメント材料の創製を試みた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MTAセメントは歯科保存領域で、特に歯髄の保護、硬組織再生に有用な材料であることが報告されているが、一方では高価で使用に制限があることやポルトランドセメントに含まれるヒ素や鉛などの有害物質を問題視する意見もある。この有害物質を精錬し除去する工程のため、製品としてのMTAセメントが極めて高価になるとも言われている。本研究ではMTAセメントの効能がケイ酸二カルシウム、ケイ酸三カルシウムであるならば、ポルトランドセメントに頼らない、新たなケイ酸カルシウム系セメントを創製することを考えた。これにより広く歯科診療に提供が可能となり、多くの患者に福音となることが予想される。
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