研究課題/領域番号 |
19K10212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
末廣 史雄 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40524781)
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研究分担者 |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨髄間質細胞 / 顎骨骨髄 / 骨再生 / CHI3L1 / 顎骨骨髄由来間質細胞(MBMSC) / 骨形成マーカー / MSC / MBMSC / 顎骨骨髄由来間質細胞 / BMSC / 骨形成マーカ / サイトカイン / 骨髄由来間質細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
MSC/BMSCを用いた骨再生研究は数多く報告され、歯科においても既に臨床応用が始まっており、その効果は大きな期待を集めている。近年では歯科領域から採取可能な幹細胞についての報告もあり、MBMSCは顎骨再生の有用な細胞ソースの一つである。しかし、MBMSCはヘテロな細胞集団であるため、その性質には個体差があり、MBMSCを用いた顎骨再生医療を成立させるためには、骨形成能を持つ細胞を確実に診断する必要がある。そこで本研究では、MBMSCの骨形成能マーカーを見出すことで新規骨形成能診断法を開発し、確実な顎骨再生医療に繋げることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では顎骨骨髄間質細胞の骨形成能を診断するマーカーの探索を行った。その過程で、顎骨骨髄間質細胞では、in vitroでの骨分化能を評価するアルカリフォスファターゼ活性定量やアリザリンレッド染色の結果がin vivo骨形成能と必ずしも一致しないことが明らかになった。さらに、培養上清中に分泌されるタンパク質CHI3L1はin vivo骨形成能が高いMBMSCでは分泌量が少なく、in vivo骨形成能が低いMBMSCでは分泌量が多いことが明らかとなった。この結果からCHI3L1は顎骨骨髄間質細胞のin vivo骨形成のネガティブマーカーとして利用できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療に関する研究は数多く行われており、近年飛躍的な発展を遂げている。2014年に施行された再生医療に関連する法案のもと、再生医療等製品の承認も進んでいるが、いまだ骨再生を目的とした製品は承認されていない。我々の研究目的は顎骨骨髄間質細胞の骨形成能診断法を開発するだが、本研究の過程で得られる多くの知見は低侵襲で効果的な顎骨再生医療の普及に大きく貢献できると考えられる。さらには、本研究を発展させることで医科領域の骨関連病変や外傷の治療法開発への波及効果も期待される。
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