研究課題/領域番号 |
19K10220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
新部 邦透 東北大学, 大学病院, 講師 (50468500)
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研究分担者 |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 歯胚再生 / エピジェネティクス / HDAC3 / 歯根成長制御 / 振盪培養 / HDAC3阻害 / 分化制御 / 歯原性間葉 / 歯根長制御 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで行ってきた遺伝子改変マウスの 解析結果から,HDAC3阻害剤が歯原性間葉組織の分化を調整し,歯根の成長を制御できる 可能性に着目している。そこで,1 各種歯原性間葉細胞に対するHDAC3阻害剤を添加する ことで,阻害剤の影響を真に受ける細胞を同定する。2 マウスへのHDAC3阻害剤投与によ る歯原性間葉組織への直接的な影響を検証する。3 器官原器法におけるHDAC3阻害剤投与 が歯根形態に及ぼす影響を検証する。これらの実験から本申請研究は,HDAC3阻害剤が将 来的に歯根長制御に有効な薬剤となり得るか明らかにし,歯胚再生の実現化へ向け,歯根長 を人為的に操作する技術基盤を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は,HDAC3阻害剤が歯根長制御に有効な薬剤となり得るか明らかにし,歯胚再生の実現化へ向け,歯根長を人為的に操作する技術基盤を確立することを目的としている。 我々が開発した神経堤様MSCスフェアにおいて、エピジェネティクス関連PCRアレイ解析よりHDAC9,11の高発現、ESCO1, ESCO2, AURKA, AURKBの発現抑制を確認し、細胞増殖や分化関連遺伝子への転写抑制が示唆された。胎児由来歯原性細胞採取し、神経堤様MSCスフェアと結合することで、歯胚構造を作製することに成功した。今後、さらなるHDAC3阻害剤の歯根町制御性を検証していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの永久歯は中切歯、側切歯から第2大臼歯までと一般的には智歯も含めると32本存在するが、形態や大きさはそれぞれの歯種でほぼ一定である。現在、歯の再生は実現化に至っていないが、器官原基法を応用可能であった場合、歯の形態や大きさ制御は困難な現状にあり、技術構築が必須となる。我々が発見したHDAC3の発現抑制は、歯の内部や歯根の成長に関わる象牙質の成長を抑制する働きがあることが示唆され、今後歯の再生技術が構築された際、任意の大きさに成長させたは歯胚の成長をストップさせる技術へつながる可能性がある。
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