研究課題/領域番号 |
19K10222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 哲也 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任教授 (60179231)
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研究分担者 |
大木 明子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10345225)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90175430)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 全部床義歯 / CAD/CAM / 相同モデル / 平均形態 / 有床義歯 / 3次元形態 / PAP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は長さや厚みが機能回復に直結する有床義歯やPAP製作において、その製作の目標となる標準形態を求めることを目的としている。対象となる有床義歯をスキャナーで取り込み、三次元形状として数学的に統計処理できるように、どの個体のデータも同数の同じトポロジーのデータ点から成るように再構成(相同モデリング)する。得られた三次元形態と各種機能評価値との関係を分析することで、適切な機能回復に資するPAPや有床義歯の製作モデルを提示する。
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研究成果の概要 |
コンピューター支援により有床義歯を設計する際には、目標となる義歯の標準形態の蓄積が必要となる。そこで、良く機能している全部床義歯の三次元の平均形態を、相同モデル理論を応用して算出する手法を開発した。それらの平均形態は顎堤の吸収程度によらず、ほぼ同一であり、義歯設計に使用できることが確認できた。さらに主成分分析から判明した義歯形態のバラツキの大きな部位が,義歯床を設計する際の調節パラメーターとなりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
試作した良く機能している全部床義歯の平均形態は、コンピューター支援の義歯設計に有益な指標を提示するものである。これらは歯科技工士や歯科医師、個人の技量に依存する部分が多いとされてきた有床義歯製作の簡便化、標準化につながる。また、用いた手法は有床義歯の三次元形態データの保続形式の1つとして提案できるものであり、将来的には蓄積したビッグデータからAIによる自動設計、自動解析への道を拓くものと思われる。
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