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ポリリン酸を用いた炎症サイトカインシグナル制御法―インプラント周囲炎治療のために

研究課題

研究課題/領域番号 19K10226
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

原田 佳奈  広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (90609744)

研究分担者 酒井 規雄  広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70263407)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードポリリン酸 / IL-27 / STAT1 / STAT / サイトカイン / 炎症 / 骨吸収
研究開始時の研究の概要

歯科インプラントを長期維持する上で、インプラント周囲炎は大きな問題となる。インプラント周囲炎では、インプラント周囲粘膜の炎症に続いて周囲骨が吸収され、インプラントの脱落に至ることもある。確実な治療効果が得られるインプラント周囲炎治療法の確立を目指して、本研究ではポリリン酸のJAK-STAT調節作用に着目する。ポリリン酸が細胞内シグナル伝達系JAK-STATの制御を介してサイトカインの作用を調節し、炎症や骨吸収を抑制できるか検討する。

研究成果の概要

ポリリン酸を用いたインプラント周囲炎治療法の開発に向けて、炎症や骨代謝に関わるサイトカインに対してポリリン酸がどのような影響を与えるのか調べた。細菌構成成分リポポリサッカライド(LPS)で活性化したマクロファージにおいて、ポリリン酸が転写因子STAT1とSTAT3の活性化を抑制する一方、STAT5の活性化は促進したことから、これらのSTATを活性化するサイトカインに焦点を当てて検討した。本研究により、ポリリン酸がインターロイキンIL-27の作用を阻害することが明らかになった。また、ポリリン酸がLPS活性化マクロファージによるIL-27の産生・放出も抑制することを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

IL-27は、炎症や骨代謝に関わる様々な細胞に作用する。本研究により、ポリリン酸がIL-27の阻害を介して炎症や骨代謝に影響を与える可能性が示された。研究代表者はポリリン酸がインターフェロンIFN-βの作用を阻害することも明らかにしており、ポリリン酸が様々なサイトカインの作用に影響を及ぼすことが明らかになりつつある。本研究は、生体分子でもあるポリリン酸の役割の理解や臨床応用につながる意義深い研究と考える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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