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咀嚼機能障害に対する機能回復が脳機能および認知機能に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K10253
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小林 琢也  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (50382635)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード口腔機能 / 咬合力 / 脳活動 / 脳機能 / f-MRI / fMRI / 認知機能 / fMRI
研究開始時の研究の概要

口腔機能障害の1つである歯の喪失が脳機能に及ぼす影響を口腔機能、脳機能、認知機能の3つの観点から検討を行う.その後、欠損に対して補綴治療を行い咀嚼機能の回復した後に同様の検討を行い機能回復による以下の3つの変化を検討する。
1)ワーキングメモリーの注意制御を支える神経基盤へ口腔機能障害が及ぼす影響の検討.
2)口腔機能障害が脳機能活動に与える影響の検討。
3)口腔機能障害が脳の形態に変化を与えるか検討.

研究成果の概要

本研究の目的は、口腔機能が低下した高齢者に対して、口腔機能を回復させると脳活動と脳機能に変化が起きるか明らかにすることである。本実験では、口腔機能が低下した高齢者に対して口腔機能の回復処置を行った。その結果、口腔機能が回復すると脳の一次運動野,一次感覚野,小脳,被殻,前頭葉,海馬傍回,海馬の活動が上昇することが分かった.また、脳活動の上昇は、脳機能の注意機能,聴覚性記憶,視覚性記憶に影響を与える可能性が示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

認知症の発症の原因やメカニズムは未だ明らかとされていない.認知症予防には,習慣的な運動の促進,抗酸化物質や抗炎症成分を多く含む食物の摂取,社会参加や知的活動への参加が挙げられている.歯科領域でも,歯の喪失がアルツハイマーを発症するリスクを高めるなど、口腔機能低下と認知機能の低下との関わりについて報告がされてきた.本研究では,口腔機能が低下した高齢者に対して、口腔機能を回復させると脳活動が向上し、注意機能,聴覚性記憶,視覚性記憶に関わる脳機能に改善した.
このことから,口腔機能の維持・回復をすることが,認知機能低下の予防に関連する可能性を示すことができ,社会的意義が大きいと考える.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Increase in masseter muscle activity by newly fabricated complete dentures improved brain function2021

    • 著者名/発表者名
      Nakasato A, Kobayashi T, Kubota M, Yamashita F, Nakaya T, Sasaki M, Kihara H, Kondo
    • 雑誌名

      Journal of Prosthodontic Research

      巻: 65 号: 4 ページ: 482-488

    • DOI

      10.2186/jpr.JPR_D_20_00038

    • NAID

      130008104551

    • ISSN
      1883-1958, 1883-9207
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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