研究課題/領域番号 |
19K10255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
奥野 健太郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (50420451)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯科 / 睡眠時無呼吸 / 口腔内装置 / 高血圧 / 睡眠障害 / 睡眠時無呼吸症 / 歯学 |
研究開始時の研究の概要 |
閉塞性睡眠時無呼吸症患者では、睡眠中に周期的に繰り返される低酸素血症が引き金となり、急峻で甚大な血圧サージ(スリープサージ)を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする脳心血管イベントの発生に関わると言われている。本研究では、閉塞性睡眠時無呼吸症のスリープサージに対する口腔内装置の治療効果を心拍ごとの血圧測定技術を用いて評価し、その有効性について明らかにすることを目的とする。 口腔内装置治療のスリープサージに対する効果を明らかにすることで、心血管疾患・脳血管疾患の進行や心臓突然死のリスクを下げるなど生命予後に対しても効果が期待できると考えている。
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研究成果の概要 |
高血圧の既往があるOSA患者22名に対して、OA治療群とプラセボ群をランダムに振り分けクロスオーバー試験を行った。REIは22.8 vs 10.0/h (p<0.01)とOA群で有意な減少を認めた。 PTT血圧に関して、覚醒時の収縮期平均血圧は131.7 vs 121.4mmHg(p<0.01)、睡眠中の収縮期平均血圧は123.3 vs 112.8mmHg(p<0.01)OA群で有意な減少を認めた。OA治療は夜間血圧サージに対しても有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、歯科で行う閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する口腔内装置(OA)治療は、高血圧を合併しているOSA患者の、夜間の血圧サージに対しても有効である可能性が示唆された。本研究により、口腔内装置治療は、いびきや日中の眠気などの患者のQOLに関わる症状の改善だけではなく、心血管疾患・脳血管疾患の進行や心臓突然死のリスクを下げるなど生命予後に対しても効果が期待できると考えている。
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